リオ:「歌手はダンサーに見えてはいけない」という言葉がすごく印象に残っています。10年以上ダンスだけしてきた私にとっては、自分の考え方を180度覆す言葉だったので、戸惑いました。でも、話を聞くうちに納得できて、少しずつですけど意識を変えることができて、今ここにいるんだと思います。

リク:「リクが虹プロにいなかったらどうなっていただろう」という言葉が、本当にうれしかった。そんな褒め言葉をいただけるとは思ってもいなかったので驚きましたし、そう思ってもらえているならもっと上を目指して頑張ろうと、そこからまた一段階、気合が入りました。

■新曲で恩返ししたい

 12月2日にデビューシングル「Step and a step」をリリースする。ゆっくりでもいい、一歩一歩自分のペースで進めば大丈夫、と歌う応援歌だ。

マヤ:この曲を通じて、いま大変な状況の中で日々を過ごす皆さんに、希望の光を届けられたらと思っています。

マコ:私たちもパフォーマンスが楽しくて、私たちの歌って踊る姿を見て、多くの人が元気になってくれたらうれしいです。

ニナ:私たちにとっては、虹プロ時代を思い出すような歌詞にもなっています。はじめに歌詞を頂いたとき、みんなで泣いてしまいました。今まで虹プロを見てくれた人を始め、たくさんの人のおかげでここまでこられたと思うので、この曲で皆さんに恩返しができたらと思います。

リマ:振り付けには「大丈夫、安心して」という気持ちが込められています。プリクラを撮ったりするとき、真似してもらえたらうれしいです。

 仲間と手と手を取り合い、新しい一歩を踏み出す。目指すは世界だ。

マコ:目標は世界進出。これははじめから変わりません。でも、その前に日本でツアーを実現して、ファンの皆さんに直接感謝を伝えたいです。

アヤカ:東京出身なので、東京ドームのステージにはいつか立ってみたいです。そして、何年経ってもこの9人で、今と同じようにふざけ合いながら楽しく頑張っていければと思っています。

ニナ:元気で仲良く、というのはメンバー全員の思いだと思います。私は両親に「いつも感謝の気持ちを忘れずに謙虚でいるのよ」と教えられてきました。その気持ちを大切に進んでいこうと思っています。

リマ:これからも虹のように輝きながら、世界を明るく照らしたいです。合言葉は、Just be yourselfです!

(ライター・酒井美絵子)

AERA 2020年12月7日号