AERA 2020年8月31日号より(写真:片山菜緒子)
AERA 2020年8月31日号より(写真:片山菜緒子)
AERA 2020年8月31日号より(写真:片山菜緒子)
AERA 2020年8月31日号より(写真:片山菜緒子)
AERA 2020年8月31日号より(写真:片山菜緒子)
AERA 2020年8月31日号より(写真:片山菜緒子)

 巣ごもり消費で、ホットサンドメーカーの売れ行きが好調だ。肉や魚、粉モノなど、ホットサンド以外のものを焼くにも便利だと、手軽な調理器具として注目を集めているらしい。料理初心者の記者が、五つのレシピに挑戦した。AERA2020年8月31日号の記事を紹介する。

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 小麦粉、強力粉、ホットケーキミックス、バターや生クリーム……。外出自粛で高まった自炊熱により、売り切れになったものはいろいろある。調理器具も然り。その一つがホットサンドメーカーだ。

 新潟県でアウトドア用品を製造する山谷産業では、月間1500台ほどだったホットサンドメーカーの売れ行きが3月以降、3500台に急増。2カ月で在庫がすべてなくなった。今は月に2千台を作ってはすぐに売れる状態が続いているという。

 ホットサンドメーカーには直火式と電気式の二つがあるが、近年のソロキャンプブームを受けて直火式人気が高まっている。ホットサンドメーカーに特化したレシピ集『リロ氏のソロキャンレシピ』著者のリロ氏さんは言う。

「今はIH対応のものもありますが、直火が断然オススメ。ホットサンドメーカーはいわばフタ付きのフライパンで、開けるときやひっくり返すときの楽しみもあります」

 1970年代に人気ホットサンドメーカー「バウルー」が発売されて以来、ホットサンドメーカーはたびたび注目を集めてきた。具材を挟み込んだ食パンを並べて焼けば、外はカリカリ中はふわふわのホットサンドが簡単にできる。手軽さと美味しさはもちろん、切ったときの断面の美しさが「萌え断」として女性たちの心をつかんできた。だが、今回のブームは少し違う。リロ氏さんは言う。

「これまでホットサンドを作ったのは2回だけ。食パンを焼くことはほとんどありません」

 リロ氏さんがホットサンドメーカーを初めて使ったのは昨年10月。アウトドアに使える新しい調理器具を探していたところ、ホットサンドメーカーのコンパクトさや他の調理器具にはない両面焼きという独自性に惹かれたという。今やアウトドアのみならず、晩酌のアテづくりなど「ほぼ毎日使っている」。

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福井しほ

福井しほ

大阪生まれ、大阪育ち。

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