「初めて焼いたのは冷凍餃子。焼くのにオススメの具ある?とツイートしたら、冷凍餃子が面白いと。あまりにもきれいに焼けて感動しました」

 両面から焼くことができるため、香ばしさもアップする。ホットサンドメーカーを傾ければ隙間から油も切れるため、ラクチンだ。リロ氏さんは言う。

「時々中をのぞいて焼き加減を確認するだけでいいのでテクニックは要らない。1人分を作るのにちょうどいいので、一人暮らしの方にもオススメです」

 焼き物はもちろん、揚げ物にも使えるという。たとえばとんかつはこうだ。まず小麦粉をまぶした豚肉に卵をからめる。次に、オリーブオイルを染み込ませたパン粉をホットサンドメーカーに敷き詰め、豚肉をのせてパン粉を上からかぶせて焼くだけ。使うオリーブオイルの量はざっくり大さじ3。「揚げ焼き」だからヘルシーでサクサクだ。ふたを閉めれば密閉されて油も飛び跳ねにくいため、後片付けの手間も最小限で済むという。

 今回はリロ氏さんのレシピ集や取材を参考に、五つの料理を作ってみた。一人暮らし歴は5年目、料理をほとんどしない記者でもうまくできるのか。

 まずは、豚トロピーマン。焼きあがった肉をピーマンにのせるだけの簡単レシピだが、どのスーパーへ行っても、豚トロが見当たらない。リロ氏さんの「いい感じに適当に」というアドバイスを思い出し、豚ヒレピーマンにすることに。

 豚ヒレ肉をホットサンドメーカーに敷き詰め、ふたをしたら火にかける。何度かふたを開けて中を確認したり、ひっくり返したり。熱が均等に通るため焼き漏れもなく、何より一度にすべての肉をひっくり返せるのが料理ビギナーにはありがたい。みずみずしいピーマンとの相性も抜群だ。

 お好み焼きも作ってみた。ホットサンドメーカーに生地を流し込んで両面を焼く。ヘラ要らずなので、失敗してお好み焼きが割れることもない。簡単にできたが、生地とキャベツが同化して、ややシャキシャキ感が足りない。千切りキャベツの太さや焼き時間に、工夫が必要かも。

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