首都封鎖より「抗体検査」がカギに? 「感染者と抗体保持者で役割分担を」専門家が提言 (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

AERA dot.

首都封鎖より「抗体検査」がカギに? 「感染者と抗体保持者で役割分担を」専門家が提言

このエントリーをはてなブックマークに追加
大平誠,渡辺豪,小田健司AERA#新型コロナウイルス
普段は会社員らでにぎわう新橋駅前から人が消えた。ロックダウンに身構える東京だが、すでに影響は目に見える形に (撮影/小山幸佑)

普段は会社員らでにぎわう新橋駅前から人が消えた。ロックダウンに身構える東京だが、すでに影響は目に見える形に (撮影/小山幸佑)

 欧米で急激に死者を増やす新型コロナウイルス。日本でも同様の感染爆発が起きるかどうかの瀬戸際だ。明暗を分ける「関ケ原」となるのは、首都・東京。首都封鎖はすべきなのか。AERA2020年4月13日号は「新型ウイルス」を特集する。

*  *  *
 小池百合子東京都知事が「感染爆発の重大局面」と訴え、外出自粛を呼び掛けた週末から一夜明けた3月30日。都内12の感染症指定医療機関の一つ、国立国際医療研究センター(東京都新宿区)の外来には40人を超える患者が新型コロナウイルスの検査を求めて詰めかけた。

「キャパシティーを超える対応を続けながら、何とか医療を回している状況です」

 最前線で治療にあたる大曲(おおまがり)貴夫・国際感染症センター長(48)は切迫感をにじませた。

 都は患者の爆発的急増を意味する「オーバーシュート」に備え、4千床の病床を整備する方針を打ち出した。このうち、指定医療機関で確保できる病床は118床とされている。

 しかし、国立国際医療研究センターでは規定の4床に加え、結核病床に指定されていた病棟を活用し、既に20人余の患者を収容しているという。大曲氏はこう訴える。

「都内では『新型ウイルスの患者は対応しない』という一般病院もあり、患者がたらい回しされる状況も起きています。しかし、これ以上指定医療機関に負担が集中するのは限界です。余力のある医療機関に協力してもらうことができれば、4千床はすぐに確保できるはず。早く分担してもらいたい」

 東京でオーバーシュートが起きる可能性について大曲氏は「全く予断を許さない」と慎重に言葉を選ぶ。ただ、最悪のペースをたどった場合、どのような事態を想定しているのかと問うと、眼前に迫る危機を淡々と語った。

「海外の悪夢のような医療崩壊のシーンが、東京でも再現されるのだと思います」

 集中治療室(ICU)がどんどん重症者で埋まり、人工呼吸器があっという間に不足する。屋外の公園や体育館に簡易ベッドを並べるが、医療スタッフが足りず最低限の措置しかできない……という事態だ。

 本当に東京でオーバーシュートは起きるのか。


トップにもどる AERA記事一覧

続きを読む

おすすめの記事おすすめの記事
関連記事関連記事

あわせて読みたい あわせて読みたい