親子でがんばった日の夕食は、これひと皿で十分です(筆者撮影)
親子でがんばった日の夕食は、これひと皿で十分です(筆者撮影)
子ども用のキッチン専用ハサミは、親子料理の必須アイテム(筆者撮影)
子ども用のキッチン専用ハサミは、親子料理の必須アイテム(筆者撮影)

 子どものための料理教室「リトルシェフクッキング」代表の武田昌美さんが、子どもと料理を楽しむコツや、レシピを紹介します。忙しい毎日のなかで、小さな子どもと料理をするのは大変そうですし、安全面も心配です。でも、コツさえつかめば大丈夫。親子のコミュニケーションにもなるし、親の知らない子どもの才能をのばすきっかけになります。なにより、一緒に作った料理は格別ですよ。

【写真】子どもとの料理に必須のアイテムはこちら!

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 新型コロナウイルスの感染を避けるために、家のなかで過ごす時間が増えた方は多いかと思います。子どもたちは遊びに行けず、ストレスをためています。一方、子どもが家にいる分、ごはんを作る回数が増えて親も大変……、こんなときこそ親子で料理をしてみませんか?

「子どもが手伝うと手間がかかってかえってストレスになる」と思う方は多いかもしれません。たしかに手間は増えますが、ちょっとした工夫と心がけで、親子クッキングは楽しいものに変わります。

 まず用意していただきたいのは、キッチン専用の子ども用ハサミ。ネギや海苔など、子どもにちょっとしたものを切ってもらうのに役立ちます。

 作業中のコツは、子どもの手元ではなく、目を見るということ。手元を見るとついつい慣れない手つきに心配になったり、イライラしたりするかもしれません。子どもの真剣なまなざしを見て、温かい気持ちで見守ってあげましょう。

 頑張りすぎないこと、無理をしないことも大切です。主菜、副菜、汁物……、とたくさんの品数を用意することはあきらめて、美味しいひと皿を楽しく作ることに専念しましょう。

 子どもは料理を作るワクワク感でいっぱいで、品数なんて気にしません。
自分が作った料理が食卓に並ぶとき、子どもは親からみると大げさなくらい得意気な顔をしているはず。ここぞとばかりに、思い切りほめてあげてください。

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武田昌美

武田昌美

武田昌美(たけだ・まさみ)/リトルシェフクッキング株式会社代表取締役、子ども料理研究家。料理を通じて子どもの才能を開花させ、挑戦する勇気・失敗への前向きな姿勢を養うことを目的とする料理教室「リトルシェフクッキング」を経営。2歳から19歳まで、のべ2000人以上の子どもに料理の楽しさを教えている。https://little-chef-cooking.com

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