筋肉づくりのトレーニングは週2~3回で十分。ただしキツイ負荷をかける必要がある(写真:ACワークス)
筋肉づくりのトレーニングは週2~3回で十分。ただしキツイ負荷をかける必要がある(写真:ACワークス)

「金融日記」管理人で恋愛工学の著書も持つ作家、ツイッターでは17万人超のフォロワーがいる藤沢数希さん。アラフォー世代だが、79キロの体重を6カ月で10キロ落とし、リバウンドしていないと聞き、AERA 2020年1月13日号で本誌が取材を申し込んだ。

 面白い“ダイエット工学”を聞きたいという淡い期待は会って3分で消えた。

「週2回のジム通いで筋肉をつければ基礎代謝が上がるから、太りにくくなる。トレーニング後や多忙時の朝食は粉末プロテイン+無調整豆乳を。普段の食事は鶏肉や青魚と野菜をしっかり食べる。会食で食べ過ぎたら翌日プチ断食でもして、カロリーは1週間単位で帳尻を合わせる。これだけですよ」(藤沢さん)

 基礎代謝を上げるという方向性は今回の特集と同じだが、こちらはがっつり運動する正攻法な成功法。ダジャレ言ってる場合じゃない。

 体重計にのり続けて脳内に刷り込みをかけるとか、富裕層だけが知る特別な減量法とか、ないでしょうか……?

「体重計にのる習慣づくりっていう発想がズレてます。減っていく体重計を見るのが楽しいから量る方向に持っていかないと。実際、筋トレしてる人って減っていく脂肪や増えていく筋肉を見るのが快感になってるんですよね、だから続く(笑)。そもそも人間がストイックに我慢できる期間はせいぜい1カ月です。本物の富裕層は自由な時間がたくさんあるからジムへ行ける。ダイエットは生活に余裕がある幸せな人だからできることなんですよ」

 この特集を最後まで真剣に読んでくれたあなたも、私も、きっと幸せな人間だ。

AERA 2020年1月13日号