脂肪燃焼スープは食べる量の制限がないためずっと続けたい人もいるだろうが、1週間限定で行うことをすすめる。最初に減った体重の中身は、脂肪もゼロではないが、大部分は水分や筋肉が落ちたもの。油断するとすぐ戻る可能性がある。リバウンド防止のためにも、2~3週間かけて、玄米メインの和食などを食べ、減った体重をそのまま固定させることが大切だ。

 落ち着いたら「第2ラウンド」で再び脂肪燃焼スーププログラムを1週間。その後また固定期間、と繰り返して理想体重まで持っていく。

 固定期間の食事の汁物を脂肪燃焼スープにするのはよいが、長期間続けすぎるとさすがに飽きる。通常の食事は季節の野菜を入れたみそ汁や吸い物にしたほうが無難かも。

「時間に余裕があれば、朝ごはんは『脂肪燃焼ジュース』にするのもオススメです。長芋5センチ、にんじん3分の1本、りんご半分、生姜1かけ、ハチミツ小さじ1杯、水100ccをミキサーで攪拌すればできあがり。代謝アップも期待できる健康ジュースです」(岡本さん)

 腸の働きが活発になり、老廃物を排出する効果が高まる。飲みにくければ長芋を半分に減らしてりんごを増やすとおいしい。

 岡本式ダイエットの副産物として、味覚が鋭敏になり、揚げ物や添加物たっぷりの菓子を食べたくなくなる人が多いという。太りやすい食べ物を欲する気持ちがなくなれば肥満とは無縁。味覚が健康的な方向に変わるのは、体質改善大成功の証しだ。(ジャーナリスト・木村一生、編集部・中島晶子)

■脂肪燃焼スープの基本レシピ
【野菜】
玉ねぎ…3個 セロリ…1本 キャベツ…1/2~1個 トマト…3個 にんじん…1本 ピーマン…1個 生姜とニンニク…適量 水…2~3リットル
※トマトはホールトマト缶(400g)でもOK、ピーマンは抜いてもよい

【味付け(参考)】
1~4日目:コンソメ
5日目:醤油
6日目:みそ
7日目:カレー粉
※味が薄ければ塩を。途中から味を変えると飽きずに続く!

AERA 2020年1月13日号

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。アエラ増刊「AERA Money」も担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などマネー関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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