アイドル・俳優 生田絵梨花
アイドル・俳優 生田絵梨花

 乃木坂46のメンバーとして、近年はミュージカル俳優としても活躍中の生田絵梨花。12月に出演する舞台「キレイ−神様と待ち合わせした女−」では、主人公のケガレ役を演じ、新境地を開く。AERA2019年12月2日号から。

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──乃木坂46以外にも、「レ・ミゼラブル」のコゼット役など、ミュージカルでも大活躍です。

「乃木坂46で東京ドームなど大きな会場でやっているので緊張しないでしょう」とよく言われるんですが、舞台には全然違う緊張感があります。グループではみんなで歌うことが多いですが、舞台ではまずは一人で踏み出す勇気が必要。等身大の自分ではなく、役を通して相手役と向き合う点もまったく違います。舞台の先輩がおっしゃっていたことで印象に残っているのは、「みんな怖いんだよ」ということ。だからこそ支えあうし、相手に気持ちを向ける。「一人ではなくみんなで作る」と聞いたりして周りを感じられるようになってからは、少しずつ地に足が着けられるようになりました。

──アイドルグループの現場とミュージカルの現場ではかなり違うと思います。どのように切り替えていますか?

 最初の頃は、舞台で強い女性を演じている時は、グループでかわいい歌を歌う時も強くなってしまったり、その時の役の歌い方の癖が出てしまうことがありました。まだ研究レベルですが、最近はいろいろ探っています。こういう時はこの辺に響かせるとか、もうちょっと息を多くした方がいいのかなとか。

──ミュージカルが好きになったのは6歳の時に観た「アニー」がきっかけと伺いました。

「こんなにきらきらした世界があるんだ!」と思いました。歌、お芝居、ダンス、すべてが詰まっている。「すごく楽しそう。あっちに行きたい!」と思った記憶があります。

──子どもの頃から習っているピアノを生かして、ライブでは弾き語りもしていますね。

 音楽にはずっと携わっていたいと子どもの頃から思っていました。ピアノを生かしたいから、ミュージカルに出たいから、乃木坂に入ったわけではないのですが、いま、ピアノで伴奏できたり、舞台のお仕事をいただいたり、小さい頃からの夢がつながっているのがとてもうれしいし、おもしろいんです。

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