アップル最高経営責任者 ティム・クック (c)朝日新聞社
アップル最高経営責任者 ティム・クック (c)朝日新聞社
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 米スタンフォード大の卒業式で学生たちをやる気にさせたティム・クック。 大人たちよ、目を覚ませと訴えた環境活動家グレタ・トゥーンベリ……。AERA 2019年12月2日号の「伝わる英語」特集では、今年を代表する3人のスピーチから、相手の心を動かす術を紹介する。

【今年を代表する3人のスピーチをご紹介!】

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 米スタンフォード大学の卒業式で2005年6月、アップル創業者のスティーブ・ジョブズが祝辞を贈った。希代のカリスマと呼ばれたジョブズらしい言葉の数々は、歴史に残る名スピーチと称えられる。そして今年、後継者でCEOのティム・クック(59)が同じ壇上に立った。

「プレッシャーは大きかったはずですが、実直な人柄が表れ、若者をやる気にさせる彼なりの言葉が印象的です」

 東京工業大学講師で、『「伝わる英語」習得術』の著書がある原賀真紀子さんはこう話す。

 例えば、be a builder(ビルダーになろう)や、華やかな成功者も陰でコツコツと(piece by piece)努力を積み重ねていると語ったところ。

「こうした式では『イノベーションを起こせ』といったスケールの大きな表現が好まれがちですが、『ビルダー』なら自分にもなれそうな気がします」

 さらに、ジョブズの後を継ぐときに感じた弱気な内面と、そこからどう考え直したかを正直に打ち明けた。

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