しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
しいたけ./占師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「VOGUE GIRL」での連載「WEEKLY! しいたけ占い」でも人気
※写真はイメージ(gettyimges)
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 AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q:恋愛・結婚したいのにそれに至りません。もともと人を好きにならず、思いを寄せられることもありません。異性を素敵だなと思っても、本気の好きではないと思います。基本的には明るい性格で、恋愛できないと思われていません。現状が恥ずかしく相談もできず、このまま人生が終わると思うと不安。どうしたら恋愛できるでしょうか?(女性/事務職/41歳/やぎ座)

A:恋愛のスタートって、大きく2種類あるんじゃないでしょうか。一つはそこに「好き」という気持ちが明確にある状態。どちらかが強く意識して、また会いたいなと思ったり。いわゆる恋愛の王道とされているのはこちらかもしれません。喧嘩をして反発しあったり、激しさを伴う恋愛です。もう一つは、友達の延長線上にある、理解者としての恋愛。

 どの恋愛にも両方の成分が入っているのでしょうが、人によってパーセンテージが違う気がします。

 ひと昔前の恋愛って、まるで義務教育の一環みたいなものでした。一人前になるまでに必要とされていて、恋愛について知らないと会話についていけないみたいな。でも、もう時代が違うと僕は思っています。恋愛をどうとらえるかは個人にとって大事な問題で、僕は今の恋愛って、友達に話せないことを話せる場所の一つであればいい。そう考えてもいいんじゃないかと思っているのです。

 人間関係って、家族、友達、同僚、よく行く飲み屋の大将とか、いろいろありますが、それぞれの人たちと、他の人には話せない会話ができるのがいい。そこに恋愛もあって、恋愛は恋愛でそこでしか話せないこと、学べないことがあるし、恋人との間で話せないような愚痴や不満を飲み屋の大将に話すこともある。どっちが素敵かって僕は測れないような気がしています。

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しいたけ.

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しいたけ./占い師、作家。早稲田大学大学院政治学研究科修了。哲学を研究しながら、占いを学問として勉強。「しいたけ. 公式サイト」では月刊占いやコラムを連載中。 https://shiitakeofficial.com/

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