アイスダンスに転向した高橋大輔、小柄な体に「逆リフト、有り得るかも」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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アイスダンスに転向した高橋大輔、小柄な体に「逆リフト、有り得るかも」

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野口美恵AERA
アイスダンス転向を表明した高橋大輔 (c)朝日新聞社

アイスダンス転向を表明した高橋大輔 (c)朝日新聞社

 高橋は、今季前半は男子シングルで出場し、12月の全日本選手権を最後と決めている。なぜ今すぐアイスダンスに転向するわけでも、シングルで国際大会に出るわけでもなく、全日本選手権を最後に選んだのか。

「昨季に現役復帰した時、うまくいきすぎて、結果的に全日本選手権で2位。でも世界で勝てるかというと勝てない。自分をイチからスタートさせたいという意味での現役復帰でしたから、一番落ち着くのは全日本選手権かなと。それに前回引退した時はフェイドアウトのようだったので、応援してくれた方々に『これが最後の試合』というのを先にお知らせしてから次に進みたかったんです」

 北京五輪に向けてのスケジュールはどうなるのか。

 高橋は、全日本選手権を終えたあと早々に渡米し、20年秋のデビューを目指す予定だ。五輪を目指すならば、2021年世界選手権が五輪出場枠を取る大会となり、それを逃した場合でも同年秋のネーベルホルン杯にラストチャンスがある。もちろん国内での五輪切符争奪戦は勝ち抜かねばならない。

 また五輪出場となれば団体戦もあり、男女シングルが強い日本にとって、高橋&村元組が急成長を果たせばメダルに繋がる可能性も高い。

「僕たちの滑りを見て、アイスダンスに興味を持ってくださる方が増えれば嬉しいです。日本ではシングルで上に行けないからダンスに移行するというのがあるかもしれないですが、海外ではもともとダンスで世界を目指すもの。五輪団体戦のメダルの可能性のためには、カップル競技が強くなることは必須なので、日本の環境が変わるきっかけになればいいです」

 高橋にとって、8年ぶり4大会目の五輪出場はなるか。高橋本人は気負うところもなく、すっきりとした笑顔だ。

「スケートの魅力は、陸の表現になはいスピード感。あと、氷上の張り詰めた空気のなかで表現するのは、暖かいところとは違う、そこでしか出せない空気感があるんです」

 シングルでもアイスダンスでも。スケートの魅力に取り憑かれた33歳が、一歩を踏み出す。(ライター・野口美恵)

AERA 2019年10月14日号より抜粋


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