人気ラジオ番組「高橋みなみのこれから、何する?」はTOKYO FMで月~木13:00~14:55。「ベスト3先生」のコーナーでは、多彩なゲストがこだわりの三つについて解説(撮影/写真部・掛祥葉子)
人気ラジオ番組「高橋みなみのこれから、何する?」はTOKYO FMで月~木13:00~14:55。「ベスト3先生」のコーナーでは、多彩なゲストがこだわりの三つについて解説(撮影/写真部・掛祥葉子)
瀬尾まなほ(せお・まなほ、左):1988年、兵庫県生まれ。京都外国語大学卒業。2013年から瀬戸内寂聴の秘書。著書に『寂聴先生、ありがとう。秘書の私が先生のそばで学んだこと、感じたこと』(朝日新聞出版)/高橋みなみ(たかはし・みなみ):1991年、東京都生まれ。2005年にAKB48第1期メンバーとして活動開始。その後、グループの初代総監督を務め、16年4月にAKB48を卒業。現在、テレビ、ラジオなど多方面で活躍中(撮影/写真部・掛祥葉子)
瀬尾まなほ(せお・まなほ、左):1988年、兵庫県生まれ。京都外国語大学卒業。2013年から瀬戸内寂聴の秘書。著書に『寂聴先生、ありがとう。秘書の私が先生のそばで学んだこと、感じたこと』(朝日新聞出版)/高橋みなみ(たかはし・みなみ):1991年、東京都生まれ。2005年にAKB48第1期メンバーとして活動開始。その後、グループの初代総監督を務め、16年4月にAKB48を卒業。現在、テレビ、ラジオなど多方面で活躍中(撮影/写真部・掛祥葉子)

 AKB48の初代総監督、高橋みなみさんがパーソナリティーを務める人気ラジオ番組に、瀬戸内寂聴さんの秘書、瀬尾まなほさんが出演。寂聴さんからの大切な言葉三つについて語り合った。AERA 2019年10月7日号に掲載された記事を紹介する。

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高橋みなみ(以下、高橋):実は私、瀬戸内寂聴さんにお会いしたことがあるんです。

瀬尾まなほ(以下、瀬尾):瀬戸内をご存じですか。

高橋:もう10年くらい前になると思うんですが、AKB48の何人かで寂聴さんとお話をさせていただく機会がありました。その時に忘れられない言葉がありました。メンバーの誰かが「挑戦することが怖いんですよね」って言ったら、「バラは若いうちに摘みなさい」とおっしゃったんです。びっくりしました。「トゲがありません?」とうかがうと、「若いうちはトゲが刺さっても治るのよ」と。

瀬尾:瀬戸内が若い方に言う言葉です。失敗を恐れるな、という意味ですね。

高橋:まなほさんは寂聴さんの秘書をされて5年、寂庵に就職されて8年とうかがっていますが、そもそもどうして寂庵に就職されたんでしょうか。

瀬尾:大学生の時になかなか就職先が決まらなくて困っていたところ、祇園のお茶屋さんでアルバイトをしていた私の友人が声をかけてくれたんです。瀬戸内がそこの常連客で「スタッフで若い子を入れたいから誰かいない?」ということでした。

高橋:ご縁ですね。でも、そこに飛び込むなんて緊張されなかったんですか?

瀬尾:実は瀬戸内のことを作家だとも知らず、名前を知っている程度だったんです。「私だって知っているんだから有名かも。この人のところへ行ったら楽しそう」と、飛び込みました。

高橋:すごい! メディアでお二人の姿を拝見すると年の差66歳でありながら、いい意味で言い合うなど、すごく仲のいい様子が伝わってきます。寂聴さんとの日々を綴ったまなほさんのご著書『寂聴先生、ありがとう。秘書の私が先生のそばで学んだこと、感じたこと』(朝日新聞出版)もおもしろく拝読しました。帯にもありましたが、ご結婚されたんですね。

瀬尾:やっと結婚しました。

高橋:私たちって同じ5月に結婚してますよね? 私は1日なのですが。

瀬尾:私は瀬戸内の誕生日の5月15日に結婚しました。

高橋:新婚さん同士ですね(笑)。私たち新妻でございます。

瀬尾:新妻って、ちょっとドキドキしてしまいます(笑)。

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