●赤ちゃんがぐっすりねるための環境

 赤ちゃんが夜にぐっすり寝るためには、大人がその環境を整えてあげることが必要です。

・温度、湿度
 基本的に大人と同じでいいですが、時々赤ちゃんの体を触って、汗をかいていないか、手足が冷たくないか、などを確認しましょう。保育所では、夏場は24~28度。冬場は20~23度。湿度は50~60%を目安にしています。温度を測る場合は、赤ちゃんが寝ている位置で測ります。

・敷布団、掛布団
 敷布団は深く沈みこまない、かためのものを。掛布団は季節に合わせて選びます。赤ちゃんの鼻や口にかぶらないように胸あたりまでかけます。

・服
 体温調節がまだ苦手な赤ちゃん。寒いだろうと思って着せすぎると、気づいたら一晩で汗ビチョビチョになっていた!なんて経験を、私も我が子でしています。お昼寝と違い、夜は親も寝てしまうので着る服の調節はなかなか難しいです。吸水性が良くて肌にやさしいものを選ぶようにしましょう。

 朝起こす時間を毎日同じ時間にして、カーテンを開けることを実践するだけでも効果があった親子もいます。赤ちゃんの生活リズムは大人が誘導して作ってあげるもの。最初は、ママやパパも眠い中、朝起きるのはつらいかもしれませんが、生活リズムがつくと後がとてもラクになりますので取り入れてみましょう。(文/中田 馨)

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中田馨

中田馨

なかた・かおり/1978年生まれ。兵庫県の認可保育園、中田家庭保育所施設長。一般社団法人離乳食インストラクター協会代表理事。保育士目線の離乳食講座受講生は4年で2000人。自身も中3男子、小5女子の子育て中。

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