1、ジム

 アメリカのジムには、託児所が付いていることが多いです。たとえばYMCAのジムでは、ジム内にいる限り、1日2時間まで子どもを託児所(チャイルドケア)に預けることができます。赤ちゃん用<生後2カ月~3歳くらい>と子ども用<3歳くらい~12歳>に部屋が分かれていて、年齢に合ったおもちゃや室内遊具で遊べます。生後2カ月から預かってくれるところは貴重で、私自身も下の子が2カ月になった翌日から毎週のように通っています。託児があり、おまけに運動もできて一石二鳥です(完全なる手段の目的化)。

 ジムを利用しなくても、1日4時間まで生後6週~6歳の子を預けられるYMCAもあります。追加料金がかかりますが、それも1回20ドル(約2120円)という格安料金。さすが、地域社会への貢献を目指すYMCA。また、4歳~12歳を対象に毎月「キッズ・ナイト・アウト」という特別プログラムも催されます。夜6時~10時という長時間見てもらえて、ピザの夕食も付き(子どもはこれがうれしいみたい)、お値段たったの10ドル(約1060円)です。

 日本のYMCAはどうなんだろうと調べてみたのですが、保育園があったり小学生向けの学童があったりはするものの、赤ちゃん向けの託児サービスは見つけられませんでした。託児もあったら便利なのになぁ。もしあったらごめんなさい。

2、コミュニティセンター

 つまりは市の施設です。日本でも「公民館」が「コミュニティセンター」に移行されているみたいですね。私の住んでいたワシントン州・シアトル市のコミュニティセンターはとても充実していて、前述の「キッズ・ナイト・アウト」が毎月1~2回開かれていました。だいたい3歳~11歳の子が対象で、3時間で20ドル。市の施設だから安価です。私が利用したときは資格を持ったシッターさんが常駐してくれていて、安心感がありました。そして、当然のようにピザの夕食付きです(アメリカ人って、ほんとにピザが好き)。

3、習い事の教室

 普段は親子一緒に出席する習い事の教室でも、毎月「キッズ・ナイト・アウト」を開催しているところが多いです。音楽、絵画、新体操、空手、ダンス──。さまざまな習い事教室で開かれています。どれも民間企業なので、お値段は高めで1回30~40ドル(約3200~4260円)くらい。その代わり、音楽や絵画を教えてくれるメリットがあります。託児というより教育目的で預ける人が多いかもしれません。習い事のクラスでいつも一緒の友だちがいるのも安心感があります。夕食にピザが付いてくることが多いです(アメリカ人って……以下略)。

次のページ
子どもが「行きたい!」となる施設