モデルは2.5次元ミュージカルなどの舞台で活躍する俳優の三浦宏規さん。たくましい筋肉は、舞台で作られた(撮影/写真部・掛祥葉子)
モデルは2.5次元ミュージカルなどの舞台で活躍する俳優の三浦宏規さん。たくましい筋肉は、舞台で作られた(撮影/写真部・掛祥葉子)
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筋トレで得られる効果(AERA 2019年8月12ー19日合併号より)
筋トレで得られる効果(AERA 2019年8月12ー19日合併号より)
筋肉率は徐々に減少していく(AERA 2019年8月12-19日合併号より)
筋肉率は徐々に減少していく(AERA 2019年8月12-19日合併号より)

 今、大きな注目を集めている「筋トレ」。SNSでもその投稿が話題になっている。それだけ支持されるのは、見た目だけでないメリットがあるからだ。

【図を見る】筋トレで得られる効果はこんなにもある

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 姿見に映る無駄のないボディー。出勤前の入浴時、ダンサーのように割れた腹筋をまとった体を見ることが、朝の自分にスイッチを入れてくれる。

 タブタカヒロさん(46)は外資系総合コンサルティング会社に勤務しながら、週末、個人コンサルタントとして7年半で延べ650人の相談に応じている。企業や個人のパフォーマンスを問うコンサルティング業において、鍛え上げられた体は「仕事ができる人」の証明書のようなもの。美しい姿勢、素早い動作は日々の筋トレの賜物だ。見た目に自信ができたことで発言にも説得力が増し、周りの評価も上がったと肌で感じている。

 タブさんが筋トレを始めたのは、5年前、セミナーで講師をする自分の姿を写真で見て愕然としたのがきっかけだ。全体的にしまりがなく、どこかだらしない。身長175センチで体重は当時75キロほど。太っているわけではないと思っていたが、通勤電車で隣に座る人が窮屈そうにしていたことも気になった。

「このまま劣化したらただの“おっさん”になってしまう」

 そこから毎晩、自宅でのトレーニングを始めた。帰宅してから夕食前の15~30分が筋トレの時間。バランスボールに座って腹筋500回、うつ伏せになり背筋300回、バランスボールに両足をのせて腕立て伏せ200回、スクワット300回など、時間は短いが内容はハードだ。それでも今やタブさんにとって、筋トレは歯磨きと同様の習慣となり、この5年間、体脂肪率12%をキープしている。

「筋トレを習慣にしたことで生活のリズムができて、十分な睡眠をとれるようになりました。朝もスッキリ目がさめて、一日中、仕事の集中力が途切れません。疲労が蓄積しなくなったので、持続的に高いパフォーマンスを出せます」(タブさん)

 今、空前の筋トレブームが起きている。24時間営業のジムが多数登場し、インスタグラムには「#筋トレ」で4400万件、「#筋トレ女子」で1300万件の投稿が上がり、トレーニング中の写真や鍛え上げられた肉体が披露される。

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