ちょっと年の離れた仲良し兄弟のような峯田和伸さん(左)と岡田惠和さん。撮影中も音楽の話で盛り上がっていた(撮影/写真部・小山幸佑)
ちょっと年の離れた仲良し兄弟のような峯田和伸さん(左)と岡田惠和さん。撮影中も音楽の話で盛り上がっていた(撮影/写真部・小山幸佑)
映画「いちごの唄」(菅原伸太郎監督)は7月5日(金)から新宿ピカデリーほか全国ロードショー[配給:ファントム・フィルム (c)2019「いちごの唄」製作委員会]
映画「いちごの唄」(菅原伸太郎監督)は7月5日(金)から新宿ピカデリーほか全国ロードショー[配給:ファントム・フィルム (c)2019「いちごの唄」製作委員会]

 脚本家・岡田惠和さんとミュージシャンで俳優の峯田和伸さん。二つの才能がコラボした小説「いちごの唄」が映画化された。甘くほろ苦い青春ストーリーだ。

【映画「いちごの唄」のワンシーンはこちら】

*  *  *

岡田惠和(以下、岡田):僕、映画を観て泣いちゃいました。峯田君と一緒にやってきた小説が形になって「ああ、気持ちのいい映画になったなあ!」と感慨深くて。

峯田和伸(以下、峯田):僕も子どもが生まれた感覚です。たぶん岡田さんがお母さんですね。おなかを大きくして生んでくれた。僕がお父さんで「ああ、生まれてよかった~!」って。

岡田:峯田君とは2016年にドラマ「奇跡の人」、続く朝ドラ「ひよっこ」でもご一緒させていただいた。ある意味、音楽の世界から峯田君をお借りしたので今度はこちらがお返しできることはないかな、物書きとして楽曲からインスパイアされた物語を書くことでトリビュートできたら、と思ったんです。

峯田:めっちゃくちゃ嬉しかったです。僕の曲をこういう形で誰かが拾ってくれるんだなあ! 報われたなあ! って。

──主人公のコウタが中学の同級生だった女性と大人になって再会するストーリー。峯田さんも二人をつなぐラーメン屋の店主役で出演されています。

峯田:「いちごの唄」のストーリーは、銀杏BOYZの7曲から作られているんですけど、僕がその曲を作ったのってそれぞれ彼女と別れたりした時なんです。

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