YouTuberや有名ブロガーが何かを紹介するのは、お金のためだという前提で見るべきだ。「おすすめランキング」といった投稿も、広告収入がより多い企業やサービスを上位にしていると思った方がよい。
YouTube側もユーザーを守るために動き始めている。YouTubeを傘下に持つGoogleはこう説明する。
「高度な機械学習技術と訓練された審査担当者により違反コンテンツへの措置を講じています」
偽情報が氾濫する中、丁寧な情報を配信する個人サイトも存在する。レシピやネットの知識を解説して月間閲覧数が300万件に達する「サルワカ」が好例だ。1部上場企業の会社員時代にサイトを立ち上げたウェブクリエーターのCatNoseさんは、良い記事を見分けるコツをこう話す。
「広告が極端に多いサイトは見ないのが無難。数は少なくても不快な内容のマンガ広告やどぎつい動画広告が入っているサイトも、僕はパスします。情報商材にも手を出すべきではありません。ラクして稼げる方法は存在しない。書店に並ぶ本を買ったほうが有益です」
オンラインサロンに関してはファンクラブに入るつもりで見返りは求めないぐらいがちょうどいい。三上さんも忠告する。
「儲かる、痩せる、若返るという言葉は怪しいと思ったほうが賢明。『たった1週間で』とか『驚きの手法』などの“釣りタイトル”も大体嘘です」
(ジャーナリスト・大西洋平、編集部・中島晶子)
※AERA 2019年4月8日号