松浦紀之(まつうら・のりゆき)/マネックス証券 マーケティング部 マネジャー(撮影/岸本絢)
松浦紀之(まつうら・のりゆき)/マネックス証券 マーケティング部 マネジャー(撮影/岸本絢)
米国株で会社の規模が大きいBEST15。時価総額でランキングするとトップはiPhoneでおなじみのアップル。続いてマイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル)。ちなみに日本株の時価総額1位はトヨタ自動車で、約22兆円/※株価、時価総額は2018年11月13日現在(10月16日現在の米国株の時価総額ランキングをデータ更新)。時価総額は億円以下の数値を四捨五入。日本円表記は、四捨五入前の時価総額を1ドル=112円で換算。配当利回りは予想数値。アルファベットの株には議決権のある「アルファベット(GOOG)」と「アルファベット(GOOGL)」の2種類あるが、株価水準などはほぼ変わらないため、議決権を持たないGOOGLを割愛した。データ提供:マネックス証券
米国株で会社の規模が大きいBEST15。時価総額でランキングするとトップはiPhoneでおなじみのアップル。続いてマイクロソフト、アマゾン、アルファベット(グーグル)。ちなみに日本株の時価総額1位はトヨタ自動車で、約22兆円/※株価、時価総額は2018年11月13日現在(10月16日現在の米国株の時価総額ランキングをデータ更新)。時価総額は億円以下の数値を四捨五入。日本円表記は、四捨五入前の時価総額を1ドル=112円で換算。配当利回りは予想数値。アルファベットの株には議決権のある「アルファベット(GOOG)」と「アルファベット(GOOGL)」の2種類あるが、株価水準などはほぼ変わらないため、議決権を持たないGOOGLを割愛した。データ提供:マネックス証券

 長期的に過去最高値の更新が続く米国株は日本株以上に魅力のある投資対象かも。投資するメリット、デメリットとは? アエラ増刊『AERA with Money 毎月5000円でつみたて投資!』から、会社の規模が大きくて比較的安心な、米国の超優良企業に関する記事をお届けする。

【米国株で会社の規模が大きいBEST15はこちら】

*  *  *

 米国株に投資したいなら、もちろん普通に買ってもいいが、税金がお得な一般NISA(少額投資非課税制度)での投資がオススメだ。

 米国株の取扱銘柄数が3000銘柄超と業界最高水準を誇るマネックス証券マーケティング部の松浦紀之さんが、米国株の魅力について教えてくれた。

「ITの普及で、今やアップル、グーグル(上場しているのはその親会社のアルファベット)、アマゾン、フェイスブックなどは、日本企業以上に日本人にもなじみがあります。世界に名だたるIT企業に直接投資できるのが米国株の大きな魅力です」

 米国株の場合、日本株のように100株まとめて買う必要はなく、たった1株から市場で購入できる。5000円程度の少額資金でもコカ・コーラやインテル、ファイザーといった世界的な優良企業の株を買うことができるのだ。

「米国企業は日本企業以上に配当にも積極的です。たとえば巨大IT企業・IBMの5.18%(2018年12月13日現在)などが有名ですが、そこまで高い水準でなくとも、利回り2?3%の株は数多くあります」

 一方、デメリットといえば、為替リスクと税金。米国株にはドル建てで投資することになるので、円高になると投資金額が目減りしてしまう。また、投資する際は日本円を米国ドルに両替する必要があるので、為替手数料が売買手数料とは別でかかる。

「米国の高配当株に投資するときに注意したいのは、米国内でも10%の税金を差し引かれたうえに、日本でも課税されてしまう二重課税問題です。外国で課税された分の税金を取り戻すには確定申告をして『外国税額控除』を受ける必要があります。

次のページ
ビギナー向きの銘柄は?