給料日までに使えるお金はいくらか。現金でないと把握しにくい。でも、いまはアプリがある。家計の改善も期待できるという。
【あなたはどのタイプ?「目的別」自分に合った家計簿アプリの選び方】
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ポイントをためるのが目的で、せっせとキャッシュレス決済を続ける女性会社員(50)は、あるときひどく驚いた。
「毎月こんなに使っていたなんて……。スマホに表示された支出額を見てびっくりしました」
最近利用し始めた家計簿アプリで1カ月の入出金をチェックしたところ、完全な赤字だった。
この女性は会社の経理部で働く。座り仕事のためか、肩こりや腰の痛みに年中悩まされている。つらくなるたびに毎回1万円する整体に通い続けていたのが家計悪化の原因だという。
「もったいないので月に1度だけヨガに通うようにしました。そうしたら1回分の整体の費用で賄えて収支が逆転しました」(この女性)
キャッシュレス決済では実際におカネを触ることがないため、現金の動きが見えにくくなる。
そんな中、入出金の記録や口座の残高、ポイントなどを一元的に管理し、スマホ上で一目瞭然に把握できる家計簿アプリに注目が集まっている。専用のアプリをスマホにダウンロードすれば、誰でも簡単に利用可能だ。
多くは無料サービスとして提供されているが月額制の有料サービスに加入すれば、より多彩で充実した機能を活用することができる。
しかも家計簿アプリの中には、銀行やクレジットカード、電子マネー、ネットショッピング、証券会社などの利用履歴との自動連携機能を搭載しているものもあり、日々のおカネの流れを「見える化」することが容易だ。
ただし、家計簿アプリには多くの種類があり、どれを選べばよいか初めて使う人にはなかなか分かりにくい。
そこで家計簿アプリの現状に詳しく、マネー相談などを数多く手掛けるファイナンシャルプランナー(FP)の國松典子さんに協力してもらい、目的別のアプリの選び方一覧表を作成した(表参照)。
「家計簿アプリの利用用途を目的別に分けて考えると、おおむね三つのカテゴリーに分類できます」
と、國松さんは語る。