「しんどい子育て」発信に「救われる」の声 産婦人科医・宋美玄が目指す“まあまあの母親”とは? (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「しんどい子育て」発信に「救われる」の声 産婦人科医・宋美玄が目指す“まあまあの母親”とは?

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深澤友紀AERA#出産と子育て
宋美玄(そん・みひょん)/1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学などを経て、丸の内の森レディースクリニック開業。著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』など(撮影/写真部・片山菜緒子)

宋美玄(そん・みひょん)/1976年、神戸市生まれ。川崎医科大学講師、ロンドン大学病院留学などを経て、丸の内の森レディースクリニック開業。著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』など(撮影/写真部・片山菜緒子)

「子どもが食べてくれないときは悩んだこともあったけど、『死なへんわ~』と思って。それに、ねんねトレーニング(赤ちゃんが一人で眠る訓練)は子どもを親の思うように、都合がいいようにしつけるものだと思うので、私は最初からしませんでした」

 ただ、すべて「まあまあ」ではなく、一番大切にしていることがあるという。それが「基本的信頼感」だ。

「人間って信頼していいんだと思えた子は自分も信じられるようになる。この基本的信頼感を育むために、自我が生まれる前の乳幼児期は、子どもをありのまま、すべて受け入れようと思ってきました」

 産婦人科医として感じているのは、妊娠、出産をはじめとした生命科学の分野のネット情報は、“トンデモ”話の巣窟だということ。宋さんは言う。

「例えば『生理は痛くて当たり前』『妊活は体を温めること』と思っている人がどれほど多いことか。自分の体や性について知識や教育を受ける機会がないことが根底にある。そして教育情報はコンプレックスをつつくものばかり。多数派が正しいわけじゃないし、子育てには、明らかな不正解やデマはあるけど、正解はないと思っています。自分の子どもと向き合いながら育てていくしかないんじゃないかな」

(編集部・深澤友紀)

AERA 2018年10月29日号より抜粋


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