自殺防止に僧侶が奔走 「ハッピーエンドになるまで離しません」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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自殺防止に僧侶が奔走 「ハッピーエンドになるまで離しません」

野村昌二AERA
大禅寺(岐阜県関市)の住職、根本一徹さん(46)。自殺防止活動に取り組む根本さんに密着したドキュメンタリー映画「いのちの深呼吸」が公開中(撮影/遠崎智宏)

大禅寺(岐阜県関市)の住職、根本一徹さん(46)。自殺防止活動に取り組む根本さんに密着したドキュメンタリー映画「いのちの深呼吸」が公開中(撮影/遠崎智宏)

毎年2万人が自殺する(AERA 2018年10月15日号より)

毎年2万人が自殺する(AERA 2018年10月15日号より)

 日本は年間2万人以上が自殺をする、先進国では類を見ない「自殺大国」だ。その背景を根本はそう話し、自殺志願者は自分一人で救われることはないと強調する。

「彼らは日常生活で追い詰められて孤独。そして誰にも頼ることができず、孤立していく。だから、誰かが話を聞いてあげる中で、心の中に抱えている問題を解決していくしかない」

 今は週に20人、寺での面会を基本としている。中学生から80代まで。これまで5千人以上の相談を受けたが、直接話をして自殺した人は一人もいない。相談をしていると、相手はさまざまなことを思い出し、涙を流す。そうすると、こんなことで死んだらバカですねと腹の中でわかる時が来るのだという。

「句読点を打てるんです。不安に思っている未来には実体がなく、今この瞬間しか存在していないって。そのことに気づくと、涙から笑いにチェンジする」

(文中敬称略)(編集部・野村昌二)

AERA 2018年10月15日号より抜粋


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