新大久保で増加するベトナム料理店 実は“ヘルシーじゃない”本場の味 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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新大久保で増加するベトナム料理店 実は“ヘルシーじゃない”本場の味

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澤田晃宏AERA#グルメ

JR山手線の新大久保駅(新宿区)北西の通りにあるイスラム横丁。ハラルフードの食材店が点在し、さまざまな国籍の人が行き交う(撮影/編集部・澤田晃宏)

JR山手線の新大久保駅(新宿区)北西の通りにあるイスラム横丁。ハラルフードの食材店が点在し、さまざまな国籍の人が行き交う(撮影/編集部・澤田晃宏)

ヘオちゃん/日本語学校留学生でアルバイトのグェンさんがあひるの蒸し料理(1380円)を運ぶ(撮影/編集部・澤田晃宏)

ヘオちゃん/日本語学校留学生でアルバイトのグェンさんがあひるの蒸し料理(1380円)を運ぶ(撮影/編集部・澤田晃宏)

ヘオちゃん/日本語学校に通うベトナム人同士のカップルの姿も(撮影/編集部・澤田晃宏)

ヘオちゃん/日本語学校に通うベトナム人同士のカップルの姿も(撮影/編集部・澤田晃宏)

ヘオちゃん/住所:東京都新宿区大久保1-9-16、営業時間:11~24時(平日のランチ11~15時)(撮影/編集部・澤田晃宏)

ヘオちゃん/住所:東京都新宿区大久保1-9-16、営業時間:11~24時(平日のランチ11~15時)(撮影/編集部・澤田晃宏)

 東京・新大久保──。コリアンタウンとして知られるこの街に異変が起きている。

【ベトナム料理店「ヘオちゃん」で働くグェンさんとあひるの蒸し料理】

「イスラム横丁と呼ばれるハラルフードを扱う店に出入りするムスリムの外国人が増えたうえに、日本語学校に通うベトナム人などの留学生が増え、多国籍化しています」(地元商店会)

 日本語学校が新宿区周辺に集まっていることも影響し、同区内の新大久保に留学生向けの飲食店が増えているという。大久保通り沿いに2015年9月にオープンしたベトナム料理店「ヘオちゃん」もその一つ。店主のフィーさん(36)はこう話す。

「お客の7割はベトナム人です。仕事で来ている人と、留学で来ている人が半分半分です。新大久保周辺には30軒ほどベトナム料理店があり、今後も増えていくと思います」

 ベトナム料理と言えば米粉麺のフォーや生春巻きが有名だが、ここでは日本人しか注文しない。日本語学校の留学生で、同店でアルバイトをするミさん(20)が人気料理を教えてくれた。

「鶏肉料理は家でも食べられますが、日本のスーパーなどでは手に入らないあひる料理や、カエル料理が人気です」

 確かにメニューには、あひるを使った料理が5種類、カエルを使った料理が3種類あった。ベトナム料理は女性人気が高く、ヘルシーなイメージがあるが、

「日本人は積極的に野菜をとろうとするのでサラダをメニューに入れていますが、ベトナム人は気にしていないので、サラダを注文することはありません」(前出のフィーさん)

 周囲のベトナム人が注文するものこそ、本場のベトナム料理ということか。ベトナム料理研究家の伊藤忍さんが解説する。

「日本で有名なフォーは、フランス統治時代以降にベトナム北部で生まれた新しい食べ物で、南部に住んでいる人なら月1回食べるかどうか程度です。生春巻きは南部発祥ですが、こちらも歴史は浅く、北部の人なら一生食べずに終わる人もいるかもしれません。揚げた春巻きのほうが全土でポピュラーです」

 日本同様、豚・鶏・牛肉は一般的だが、あひるやカエルも日常的に食べられる。カエルはお酒のあてとしても使われる。

「ベトナムは実は肉料理が基本の国。家庭料理のだし汁も豚からとります。むしろ男性が満足する料理が多いのではないでしょうか」(伊藤さん)

(編集部・澤田晃宏)

AERA 2018年8月27日号より抜粋


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