白髪対策はいつやめるべきか(※写真はイメージ)
白髪対策はいつやめるべきか(※写真はイメージ)

 今年4月、『ムリせず自然に美しく グレイヘアという選択』という一冊の本が主婦の友社より発売された。白髪を切る、抜く、染めることをやめた女性たちの決断を描いている。オリオン書房・ルミネ立川店の田邊水玲さんは、同著の魅力を次のように寄せる。

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 自分の白髪に気づき始めた時、何も考えずに切ったり抜いてみたり。あとは染めてごまかす程度で事足りてしまうのだが、実際には白髪染めって時間も手間もお金もかかる。いつかやめる時が来るのだろうとわかっていても、何となくそのまま続けている。

 本書で紹介されているのは染めることをやめ、ありのままの自分で生き生きと過ごしている女性たち。それだけでも十分勇気をもらえるのだが、この本のすごさは、それだけではない。見た目の変化の「過程」をあえてさらけ出し、その時期をどう乗り切るか、その後のケアやメイク、ファッションまで、当事者の気持ちに寄り添いながら、写真付きで丁寧に解説しているのだ。「いつか自分もこうなりたい!」。それをかなえるノウハウがぎゅっと詰まった一冊。正直な気持ちを言えば、白髪染めに手を出す前に読みたかった!

AERA 2018年6月11日号