羽生結弦、“不調の時”も報道量が減らない理由とは (1/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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羽生結弦、“不調の時”も報道量が減らない理由とは

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「2連覇して仙台に『ただいま』と言えて、うれしい」「この金メダルは、みなさんの応援があったから」と羽生。あちこちから送られる声援に手を振って応えた。羽生はこの凱旋パレードで地元への感謝を示した(撮影/写真部・東川哲也)

「2連覇して仙台に『ただいま』と言えて、うれしい」「この金メダルは、みなさんの応援があったから」と羽生。あちこちから送られる声援に手を振って応えた。羽生はこの凱旋パレードで地元への感謝を示した(撮影/写真部・東川哲也)

 地元・仙台で行ったパレードでは10万人以上の人を集めるなど、シーズンのオン・オフを問わず注目される存在となった羽生結弦。彼がこれほどまでに人気を集める理由は、どんなところにあるのだろうか。

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 悪いときや苦しいときを見せてきた。それが、フィギュアスケート男子の羽生結弦がここまでの人気を得た大きな理由の一つだ。

 苦しんでいる人の姿は、他者の印象に残る。悪いときにどう振る舞うのかを、人はよく見ている。2014年ソチ五輪で金メダルを獲得し、フィギュアスケートファン以外にも知名度を高めた直後の14~15年は、羽生にとって良くないことが立て続けに起きたシーズンだった。

 11月のグランプリ(GP)シリーズ中国杯では、フリースケーティング(FS)直前の練習で他の選手と衝突した。頭に包帯を巻いた姿で演技を始めると、5度転倒。その後、キス&クライで泣き崩れた。

 その後、帰国した羽生は車いすで空港の到着ロビーに姿を現す。スポーツ選手がけがをした場合、「REST(休むこと)」が重要だ。足を負傷した場合は極力、使わないようにするために車いすを使うこともある。とはいえ、多くの人には車いす姿はショックだったかもしれない。

 その直後に出場したNHK杯で4位になり、表彰台を逃した。それら一連の出来事は、メディアで繰り返し伝えられた。

 そんな悪いときでも、羽生はメディアに対してよく話をする。悪かったとき、失敗したときのほうが面白いことを言うので、報道量が減らない。うつむいて何も語らないよりも、記事は大きく目立つ扱いになる。

 NHK杯では、出場したことに後悔はないかと問われた。羽生は「正しかったと思う」と、きっぱりと言った。「逆境は嫌いじゃない。弱くなっている自分はほんとに嫌い。でも、弱いというのは強くなる可能性がある」という印象的なフレーズも残した。

 そのシーズン、痛みを感じ続けていた腹部を全日本選手権後に精密検査すると、「尿膜管遺残症」と診断され手術を受けた。療養期間を終えて練習再開したと思ったら、右足首を捻挫した。


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