主人は時間のある限り子育てに協力してくれます。得手不得手があるので、私のほうが子どもにとって居心地がいいと思えることは、私がやります。

 先日、第3子となる次女を無事出産しました。元々は自分の人生計画で子どもが何人欲しいか具体的に考えていませんでした。1人でもいいから、というところから始まり、生まれてみるとかわいくて、2人いるともっとかわいいね、となり、3人目。月並みですけど、子どもたちみんなが「パパ大好き、家族大好き」という家族を築いていきたい。

 私、父と一緒に生活した記憶がほとんどないんです。小さい頃から父は単身赴任でしたし、私は大学入学後は米国に留学していたので。でも母は父の文句や愚痴を一度も口にしませんでした。そうやって育てられてきたので、一緒に住んでいなくても、父が大好き。だから私も、子どもたちにそう接していきたい。内心、主人に頭にきていることがあっても、子どもたちには「いいお父さんだよ」と言い続けたい。

 家族の幸せって、家族が作り上げていくもの。ウチは、自主性が重んじられる、民主主義の形がはまっていますが、全ての家族にあてはまることではない。それぞれの家族が時間と経験を積み重ね、それぞれの家族にとって最も幸せな形を作り上げていけばいいと考えています。

(構成/ライター・羽根田真智)

AERA 2018年4月30日-5月7日合併号