「これは創作活動なんだという認識すらないくらい、物心ついたときからスーパーファミコンのゲームを使って曲をつくっていました。それがこんなふうになるなんて、不思議ですよね」(せらみかる)

 これまではライブハウスでの公演が多かったが、5~6月にかけてはホールでのコンサートを予定している。スタンディングが基本のライブハウスでは、ゲーム実況中も観客は立ちっぱなしでゲーム画面が映し出されたスクリーンを見上げなければならないが、ホールだと座れるので、いつもよりリラックスしてゲーム実況を見てもらえるのがうれしいという。

「音楽とゲーム実況、僕たちはどちらも好きなので、それを組み合わせて新たなエンターテインメントの形をつくれるように模索しています。ライブしてゲーム実況を40分はさんでまたライブに戻るというステージをしていますが、演奏力やしゃべりのチームワークをつけて、その精度をもっと上げていくのが今後の課題ですね」(湯毛)

(編集部・竹下郁子)

AERA 2018年3月19日号より抜粋