1月に日本武道館で行われたゲーム実況のイベントで、約1万人を前にライブをし、観客を沸かせたゲーム実況者わくわくバンド(写真:ソニー・ミュージックレコーズ)
1月に日本武道館で行われたゲーム実況のイベントで、約1万人を前にライブをし、観客を沸かせたゲーム実況者わくわくバンド(写真:ソニー・ミュージックレコーズ)
ゲーム実況者わくわくバンド。左からフジ、フルコン、湯毛(ゆげ)、せらみかる、ヒラノ課長(撮影/篠塚ようこ)
ゲーム実況者わくわくバンド。左からフジ、フルコン、湯毛(ゆげ)、せらみかる、ヒラノ課長(撮影/篠塚ようこ)

 ゲーム実況者とともに音楽活動を行うゲーム実況者わくわくバンド。メンバーはボーカル・ギターの湯毛(ゆげ)、ギターのヒラノ課長、ベースのフジ、ドラムのフルコン、キーボードのせらみかる。2014年結成以降、インディーズシーンで着実に人気を獲得してきた。今年1月には、ゲーム実況イベントで日本武道館のステージに立ち、約1万人を熱狂させた。彼らがエンターテインメントに新しい波を起こす。

【写真】ゲーム実況者わくわくバンドのメンバーはこちら

 3月7日にソニー・ミュージックレコーズからメジャー1枚目のシングル「デンシンタマシイ」をリリースしたが、何よりうれしいのは、この曲がアニメ「NARUTO」の続編番組である「BORUTO─ボルト─NARUTO NEXT GENERATIONS」のエンディングテーマに決まったことだ。

「ゲーム実況者ってニコニコ動画とかネットから広がっていって、テレビとは全く違う文化から盛り上がったものなんですよ。そんな僕たちの曲がテレビアニメで流れるなんて、ネットの存在が大きくなったなぁと感じます。特に僕とフルコンさんは幼なじみで、昔は一緒にアニメソングのコピーバンドを組んでいたくらいアニメソング好き。コピーでなく、僕たちがオリジナルになれるというのは、こんな幸せなことはないなと思います」(湯毛)

「信じられないよね」(フルコン)

「自分たちのことをすごくアングラだと感じています。やっぱり普通のバンドじゃないんで。そんな僕たちを起用してくださったのがすごくうれしいし、社会の空気の変化を感じます」(フジ)

「ゲーム実況はもうオタクの文化じゃないんだなって思いますよね。中学の頃は寝るかゲームかしかしていないような時期もあったくらいゲームが好きで、高校生くらいから本気でギターをやりたくてバンド組んで、でも夢破れて。何年後かにこんなかたちで注目してもらえるようになるなんて、ほんと感慨深いです」(ヒラノ課長)

 作詞作曲を担当するせらみかるさんは、もともとゲームの応援曲を制作していた音楽クリエーターでもある。

次のページ