稲垣えみ子「野菜の値段、高いことはニュースになっても、安いことは話題にもならない」 (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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稲垣えみ子「野菜の値段、高いことはニュースになっても、安いことは話題にもならない」

連載「アフロ画報」

稲垣えみ子AERA#稲垣えみ子
稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年、愛知県生まれ。元朝日新聞記者。著書に『魂の退社』(東洋経済新報社)など。電気代月150円生活がもたらした革命を記した魂の新刊『寂しい生活』(同)も刊行

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年、愛知県生まれ。元朝日新聞記者。著書に『魂の退社』(東洋経済新報社)など。電気代月150円生活がもたらした革命を記した魂の新刊『寂しい生活』(同)も刊行

買った泥ネギが美味しかったので植木鉢に根っこを埋めたら噂通り青ネギがスクスク!(写真:本人提供)

買った泥ネギが美味しかったので植木鉢に根っこを埋めたら噂通り青ネギがスクスク!(写真:本人提供)

 でもね、野菜が高いことはニュースになっても、安いことは全く話題にならない。それでいいんでしょうか。

 野菜って安いけど、じゃあ作るのが簡単かっていうと全くそんなことはない。私、家のベランダで細々と野菜を作っているんだが、ミニトマト1個を収穫するのがどれほど大変か! ジリジリ成長しやっと花が咲いても、実がなる直前に病気になったりするんだよ。粒の揃ったピカピカのトマトが1袋250円で売られているのを見ると、なんちゅー天才が作ったのかと思わざるをえない。

 で、天才の技を知りたくて農家の手伝いに行ったら、炎天下で地べたに這いつくばっての作業の連続。しかも昨今の過酷な天候の変化で育つはずのものが育たない。それでも経験と努力で収穫にこぎつける人のおかげで我々は野菜が食べられる。

 でも都会で暮らしていると、野菜とは工業製品のように均一な値段で店頭に並ぶのが当たり前に思えてきます。安ければOK。高ければNO。本当にそれだけでいいのか。

AERA 2018年1月29日号


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稲垣えみ子

稲垣えみ子(いながき・えみこ)/1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』(マガジンハウス)、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』(東洋経済新報社)を刊行

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