何故、老舗メガネ会社のメガネスーパーが、ウェアラブルデバイスの開発に乗り出したのだろうか。

「私たちにとってメガネの延長なんですね。もともとは『視力4.0のメガネを作りたい』というところからスタートしました。『しっかり見たい』というのがお客さんのニーズです」

 と、開発を進めるメガネスーパーのグループ会社、Enhanlabo(東京都港区)代表取締役社長の座安剛史さんは話す。

 まずは、医療や製造業から導入を進める。

「例えば医師は、手術中に患者の心拍数などのバイタルデータを常に見ていたい。こうしたときに、モニターで見るよりも、自分の視界に入るメガネをディスプレーとしたほうが見やすい。こうした用途を想定しています」(座安さん)
 
 18年2月にまずは開発者向けに販売を開始し、春には一般販売をする予定だ。

(編集部・長倉克枝)

AERA 2018年1月1-8日合併号より抜粋