4回転ルッツに挑む羽生結弦 反対するコーチを説得した言葉 (2/3) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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4回転ルッツに挑む羽生結弦 反対するコーチを説得した言葉

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初めて試合で跳んだ4回転ルッツ。着氷で腰を落としながら、片足で耐えた (c)朝日新聞社

初めて試合で跳んだ4回転ルッツ。着氷で腰を落としながら、片足で耐えた (c)朝日新聞社

「4回転ルッツは危険な技だ。結弦なら、ルッツがなくても世界最高点を出せる」

 そう言うオーサーに、羽生は自分の戦い方を説明した。

「いまの世界最高得点はトウループとサルコウのみで勝ち取っていますし、その戦略なら実際にノーミスできる手応えもあります。でも、手堅い戦略を取ると、自分がスケートをしている意味がなくなってしまう気がして。芸術に特化したら、それは試合じゃないと思うんです」

 オーサーはこの説得を受け入れ、羽生は4回転ルッツの練習を始めた。迎えたロシア杯フリー。公式練習での成功率は1割程度で前日のショートプログラムは2位だった。それでも羽生は、挑戦することで気持ちを高揚させた。

「周りも自分も4回転ルッツを決めることを期待しています。しっかりと、勝ちに向かって貪欲に挑みたいです」

 そしてフリー冒頭。4回転ルッツを見事に成功させて、「本番強さ」を示した。

「やっとこの構成に挑めました。これを一つのステップとして完成度を上げていきます」

 とは試合後の弁だ。

もちろん、功罪両面を理解している。メンタル面では「功」の側面が大きい。羽生自身がこう話している。


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