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だいすけお兄さんが就任当初に歌えなかった歌とは… 西村義明×横山だいすけ対談

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スタジオポノック 映画プロデューサー 西村義明(にしむら・よしあき)さん(39、右) 1977年、東京都生まれ。スタジオジブリで高畑勲監督「かぐや姫の物語」や米林宏昌監督「思い出のマーニー」をプロデュース。2015年にスタジオポノックを設立し、最新作「メアリと魔女の花」が7月8日から全国で公開予定/元「うたのお兄さん」 横山だいすけ(よこやま・だいすけ)さん(34、左) 1983年、千葉県生まれ。国立音楽大学声楽科卒業。2008年4月から9年間、NHK「おかあさんといっしょ」の11代目「うたのお兄さん」。7月25日からミュージカルコンサートツアー「だいすけお兄さんの世界名作劇場2017」スタート(撮影/今村拓馬)

スタジオポノック 映画プロデューサー 西村義明(にしむら・よしあき)さん(39、右) 1977年、東京都生まれ。スタジオジブリで高畑勲監督「かぐや姫の物語」や米林宏昌監督「思い出のマーニー」をプロデュース。2015年にスタジオポノックを設立し、最新作「メアリと魔女の花」が7月8日から全国で公開予定/元「うたのお兄さん」 横山だいすけ(よこやま・だいすけ)さん(34、左) 1983年、千葉県生まれ。国立音楽大学声楽科卒業。2008年4月から9年間、NHK「おかあさんといっしょ」の11代目「うたのお兄さん」。7月25日からミュージカルコンサートツアー「だいすけお兄さんの世界名作劇場2017」スタート(撮影/今村拓馬)

エーリッヒ・ケストナー著 『飛ぶ教室』とは/ある寄宿学校を舞台に、クリスマスまでの5日間を描く。物語は、成績優秀なマルチン、両親に捨てられたヨナタン、腕っ節の強いマティアス、気の弱いウーリー、読書家のセバスチャンという5人の少年と、寄宿舎の舎監、正義先生らを中心に進む。 日本でも各社が単行本化、文庫化しており、西村さんが愛読するのは岩波書店版(高橋健二訳)と岩波少年文庫版(池田香代子訳)=左。横山さんは講談社青い鳥文庫版(山口四郎訳)=右(撮影/写真部・小山幸佑)

エーリッヒ・ケストナー著 『飛ぶ教室』とは/ある寄宿学校を舞台に、クリスマスまでの5日間を描く。物語は、成績優秀なマルチン、両親に捨てられたヨナタン、腕っ節の強いマティアス、気の弱いウーリー、読書家のセバスチャンという5人の少年と、寄宿舎の舎監、正義先生らを中心に進む。 日本でも各社が単行本化、文庫化しており、西村さんが愛読するのは岩波書店版(高橋健二訳)と岩波少年文庫版(池田香代子訳)=左。横山さんは講談社青い鳥文庫版(山口四郎訳)=右(撮影/写真部・小山幸佑)

 映画プロデューサー西村義明さんと、元「うたのお兄さん」横山だいすけさん。アニメーション映画と歌。それぞれの方法で人々を魅了する二人が、児童文学『飛ぶ教室』が好きという一点で意気投合。本誌での対談が実現した。彼らにとっても大事なメッセージが詰まっている。

*  *  *
横山だいすけ:二人とも『飛ぶ教室』が好きという話になったのは、つい最近、僕が三鷹の森ジブリ美術館に遊びに行ったとき。館内の書店で見つけて「この本好きなんです」と言うと、案内してくれた方が「西村さんが愛している作品なんです」と。

西村義明:『飛ぶ教室』が好きな人に悪い人は絶対いない! それくらい素晴らしい作品です。

横山:特別なことは起こらないけれど、家族や友だちのあったかさ、先生と生徒のかかわり、少年らしい価値観のぶつかり合いなどが詰まってる。

●号泣しながら読んだ

西村:そもそもこの本に出合ったのは、いつだったんですか。

横山:小学生のときに親の薦めで。まず題名に惹かれました。

西村:ですよね。教室が飛んでいくファンタジーかと思ったら、そんな話じゃない。

横山:けんかのシーンから始まるんですけど、そんな始まり方は日本の作品にはあまりない。グッと引き込まれました。

西村:小中学生のころはゲームっ子、高校から社会人までは映画っ子で、初めて読んだときのことは覚えていません。でも、いまから十数年前に読んだときのことは、はっきり覚えてる。プロデューサーとして「かぐや姫の物語」というアニメーション映画を作っていたころです。高畑勲監督を訪ねる前に喫茶店で1時間、号泣しながら読みました。この物語に号泣できる感覚が自分の中にあることがうれしかった。手に取った動機は不純だったんですが、その後、何度も何度も読み返しています。

横山:わかります。僕も表紙が破れちゃってテープで貼ってあるんですよ。ところで、その「不純な動機」ってなんですか?


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