職も介護もなんとかなった「山梨・都留市に移住してよかったこと」とは? (2/4) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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職も介護もなんとかなった「山梨・都留市に移住してよかったこと」とは?

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石臥薫子,澤田晃宏,福井洋平AERA#シニア#介護を考える
夫がセルフビルドで建てたログハウスに、愛犬と暮らす賀川一枝さん。たき火でお酒を飲みながら満天の星を見るのを楽しみに、東京からも友人たちが泊まりに来る(撮影/工藤隆太郎)

夫がセルフビルドで建てたログハウスに、愛犬と暮らす賀川一枝さん。たき火でお酒を飲みながら満天の星を見るのを楽しみに、東京からも友人たちが泊まりに来る(撮影/工藤隆太郎)

サ高住のモデルルームで、山中敏江さん(右から4番目)の説明を聞く交流グループのメンバー。見学後、アンケートに「こんな暮らし方がしたい」という要望をびっしり書いた(撮影/工藤隆太郎)

サ高住のモデルルームで、山中敏江さん(右から4番目)の説明を聞く交流グループのメンバー。見学後、アンケートに「こんな暮らし方がしたい」という要望をびっしり書いた(撮影/工藤隆太郎)

●家賃と光熱費は半額に

 お盆には、市内で見つけた中古マンションに荷物を運び込んだ。部屋は60平方メートルで家賃は5万7千円。光熱費を合わせても7万円程度。東京では住宅ローンと光熱費で15万円近かったから約半額だ。とりわけ驚いたのは水道代の安さ。同市の水源は富士山の湧き水などで水質が良いため、浄水処理コストが安く済み、水道料金は2カ月で1500円程度と国内最安レベルなのだ。

 さらに運良く、昨秋オープンした「道の駅」のレストランの料理人の仕事も見つかった。東京では勤めていた店の廃業後、諦めていた再就職。

「誰一人知り合いのいない町でも、仕事があればそこから人のつながりができます。今は『知り合い』レベルですが、これから休日に一緒に出かけたりできる『友達』を作りたいですね」

 そう話す小森谷さんは最近、移住者・移住希望者と地元住民の交流グループに顔を出している。集まるのは月に1回で、取材当日は、都留市が来年夏の完成を目指しているサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のモデルルーム見学が組まれていた。

 サ高住は、介護のニーズが低い比較的元気な高齢者向けに、安否確認と生活相談のサービスを提供する施設。多くは有料老人ホームなどに比べ入居一時金が安く、国は補助金などで普及を促進しているが、地域によって整備状況にばらつきが大きい。山梨県の整備率は低いが、移住者受け入れに力を入れる都留市では、このサ高住をCCRC事業の目玉の一つに据えている。

 この日、見に行ったのは大規模改修でサ高住にする計画の5階建ての雇用促進住宅。モデルルームは単身者向けで33平方メートル。案内役は、小森谷さんの移住をサポートした山中さんだ。

「家賃を3万円台に抑え、サービスの利用料、食費など込みで10万円程度にできればいいなと思ってます」

 説明を聞きながら「やっぱり狭いよな」とつぶやいた小森谷さんだったが、「先々は体のことも心配。安否確認や相談にのってもらえるというのは心強い」と真剣なまなざしだ。参加者は皆、自分も入居する可能性を考えるから、どんどん意見が出てくる。


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