「消滅」音楽はキューバに残る (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「消滅」音楽はキューバに残る

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さかぐちとおるAERA
サンクティ・スピリトゥスはキューバ内陸にあるサンクティ・スピリトゥス州の州都。スペイン発祥のプントを練習していた人たちは、顔立ちもスペイン系だった(撮影/さかぐちとおる)

サンクティ・スピリトゥスはキューバ内陸にあるサンクティ・スピリトゥス州の州都。スペイン発祥のプントを練習していた人たちは、顔立ちもスペイン系だった(撮影/さかぐちとおる)

 00年頃まで、キューバ国内で海外の音楽が聴ける機会はごく限られていた。自国の文化や音楽は最近まで、キューバ人にとって数少ない娯楽だったのだ。

●郷土文化を伝える教育

 しかし現在は、アメリカのヒスパニック系音楽を中心に、外国の影響を受けた音楽が多く聴かれるようになり、若者たちの間では、カリブ海の沿岸諸国で流行しているレゲトンをキューバ風にアレンジした、ラップ調の「クバトン」が流行している。若者たちの嗜好は多様化し、ディスコでは時折、英語の歌詞のロックやダンスミュージックが流れているほどだ。

 キューバでも、農村音楽や伝統音楽は失われていくのか。いま、それはないと言えるのは、学校教育の中に、各地方での郷土文化を伝えるプログラムが組み込まれているからだ。

 実は、冒頭部分にあるプントを練習する場面も、小学校の課外授業。音楽はこうして、子どもたちに受け継がれていくのだ。(著述家・さかぐちとおる)

AERA 2017年2月20日号


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