「働く親の姿を見せることで、社会の厳しさを伝え、子どものやる気を引き出せます。それに、受験勉強は結局、仕事のようにやれたほうが勝ち。時間を決めて『この時期にここまでやる』『問題点をどう解決するか』という仕事の回し方が、受験勉強そのものなのです。親の時間管理、情報の取捨選択の仕方を、ぜひお子さんの勉強方法に生かしてください」

 仮に受験に失敗しても、働く親のほうがくよくよしない傾向もあるという。

中学受験がすべてじゃない。偏差値が高い大学を出ていても職場では通用しない人を間近で見ていますから、『学歴がすべてじゃない』と痛感しているのも働くお母さんです」

 そうした「リアルな経験」が子どもにも励みになりそうだ。(アエラ編集部)

AERA  2016年5月30日号より抜粋