党則も有利に働く?「トランプ旋風」で試される米国 (1/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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党則も有利に働く?「トランプ旋風」で試される米国

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不法移民の強制送還などを主張するトランプ氏に対して抗議しようと、シカゴのトランプタワー前でデモをする人たち/10月12日(写真:gettyimages) 

不法移民の強制送還などを主張するトランプ氏に対して抗議しようと、シカゴのトランプタワー前でデモをする人たち/10月12日(写真:gettyimages) 

ラスベガスで演説するトランプ氏。身ぶり手ぶりを交えた「歯に衣着せぬ」発言も人気の理由/12月14日(写真:gettyimages) 

ラスベガスで演説するトランプ氏。身ぶり手ぶりを交えた「歯に衣着せぬ」発言も人気の理由/12月14日(写真:gettyimages) 

 全米がドナルド・トランプ氏の発言に振り回されている。もともと移民を敵視する発言で知られたが、頻発するテロで過激さを増す。

 穏健派で知られる「プリンス」が、珍しく感情的な言葉を連発する。

「トランプ氏は、カオスな候補だ。我々はシリアスなリーダーが必要なんだ」
「ドナルド、君は、大統領になる道のりを汚すようなことはしないだろうね。いや、そんなことはあり得ない」
 
 12月15日、ネバダ州ラスベガスで開かれた共和党大統領候補者指名争いの討論会。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事の発言に拍手がわく。一方、「ジェブの選挙戦なんか誰も気にかけていない。ジェブの態度を見ていると、我々(米国)は、二度と偉大にはなれないな」というトランプ氏の反論には、大きなブーイングが起きた。

 しかし、トランプ氏の度重なる「口撃」はブッシュ氏の支持率をむしばみ、ついに1桁まで落ち込んだ。

「政府が実情を把握できるまで、イスラム教徒が米国に入国するのを禁止することを要求する」
 
 12月2日にカリフォルニア州で発生したイスラム教徒の夫婦による銃乱射事件の後、トランプ氏が出した声明だ。パリ同時テロの犯行が過激派組織「イスラム国」(IS)によるとされたことも影響している。

 移民によって形成される米国では、「差別主義」的な発言は国の礎を揺さぶる。早速、オバマ大統領は国民にこう呼びかけた。

「偏見にみちた行為は拒否する」

 身内のはずの共和党のポール・ライアン下院議長までこう糾弾した。


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