東京海上日動火災保険「いつも、良い会社だな」東京海上日動火災保険広報部広告宣伝グループリーダー 江島陽子(41)撮影/写真部・外山俊樹
東京海上日動火災保険
「いつも、良い会社だな」

東京海上日動火災保険
広報部広告宣伝グループリーダー 江島陽子(41)
撮影/写真部・外山俊樹

 アエラにて好評連載中の「ニッポンの課長」。

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 現場を駆けずりまわって、マネジメントもやる。部下と上司の間に立って、仕事をやりとげる。それが「課長」だ。

 あの企業の課長はどんな現場で、何に取り組んでいるのか。彼らの現場を取材をした。

 今回は東京海上日動火災保険の「ニッポンの課長」を紹介する。

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■東京海上日動火災保険 広報部広告宣伝グループリーダー 江島陽子(41)

 午前3時のプールサイドに張りつめた空気が漂う。東京海上日動火災保険のCM撮影現場。テーマは「すべての人の挑戦を応援する」。監督の求めに応じ、何度も選手が泳ぐ。まるで何かに挑戦しているようだ。

「こんなに緊張感のある現場は初めてです」

 立ち会っていた広告宣伝グループリーダー、江島陽子が驚く。それもそのはず。映画「嫌われ松子の一生」や「告白」の監督、中島哲也がメガホンを取っているのだ。

 江島は奈良女子大学生活環境学部卒業後、1996年に旧東京海上火災保険に入社した。就職活動中、どこで働こうかと迷っていると、同社の人事担当者が「じっくり話して決めたらいいよ」と、先輩の女性社員2人を紹介してくれた。

「人を大事にしてくれる会社だな、と思いました。今もその直感は外れていません」

 多くの人に会社のファンになってもらいたい。そんな思いから、2008年にジョブリクエスト制度を利用して、営業部から広報部に異動。グループメッセージ「To Be a Good Company」(良い会社を目指して)のもと、CMや広告で東京海上日動の思い、姿勢をどう伝えていけばいいか、考える日々だ。

「保険は何かあって初めて意識されるもの。だけど、平常時も『良い会社だな』と思っていただけるようにするのが課題です。そのためには、自分たちの目指す姿や、どういう会社でありたいのかを一人ひとりが考え、変わっていく必要があると思っています」

 11人の部下は女性ばかり。みんな、がむしゃらで、責任感が強い。

「部下には仕事に対してワクワク感を持ってもらいたい。そのために私はどうすればいいのか。これを言ってしまった、こう言えばよかったと、毎日、反省ばかりです」

 いいリーダーになることに、江島は今、「挑戦」している。(文中敬称略)

※本稿登場課長の所属や年齢は掲載時のものです

(編集部・大川恵実)

AERA 2015年8月24日号