その1。誘われるのを待つのではなく、自ら積極的に誘うこと。常時約50人の友だちとゆるくつながり、イベントや夜ご飯の場を企画しては人を誘う。人見知りながら、自ら積極的に誘う理由を「そっちの方がラクだから」と言う。知らない人ばかりの場は所在ないが、知り合いばかりにすれば自分の土俵で戦える。夜ご飯はほぼ毎日、誰かと一緒に食べている。

その2。仲良くなりたい人とは、最初のひと月で3回会うこと。一気に距離を縮めて「仲良くなった」と思い込むことが大切だという。月1回×3カ月、ではダメ。

その3。初対面で1対1の食事は避ける。場が重くなり、つながりが維持しづらいからだ。

 イベントがつながりを強くする。ある日は友だち20人でSEKAI NO OWARIのライブに行き、そのまま夕飯を食べた。その数日前はリアル脱出ゲームに。仲間の誕生日パーティーも積極的に開く。

「この年になって、こんなに人の誕生日を祝うとは」とは、古市さんの担当編集者の言葉。とにかく、つながりという資産形成に、潤沢な時間とたくさんの共通体験を投資している。

AERA  2015年8月31日号より抜粋