富士フイルムの化粧品 開発リケジョのルーツにルパン? (2/2) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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富士フイルムの化粧品 開発リケジョのルーツにルパン?

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AERA#働く女性
富士フィルム医薬品・ヘルスケア研究所田代朋子さん(38)神奈川県生まれ。中央大学理工学部卒。東京大学大学院化学生命工学専攻修了。この会社を選んだのは「有機合成の先進技術が詰まった会社だから」。2児の母(撮影/写真部・大嶋千尋)

富士フィルム医薬品・ヘルスケア研究所
田代朋子
さん(38)
神奈川県生まれ。中央大学理工学部卒。東京大学大学院化学生命工学専攻修了。この会社を選んだのは「有機合成の先進技術が詰まった会社だから」。2児の母(撮影/写真部・大嶋千尋)

 チームの力で07年に商品化。発売4年目には売上高100億円を突破した。今では社の主力ブランドに成長した。

 田代の強みは、「推理力」。

「こういう化合物をつくりたいとまず決めて、AとBからCをつくり、今度はCとDからEという化合物をつくって…と、合成の道筋を考えるのが好き」

 小学校の頃は、本を読むのが大好きだった。文学、歴史、なんでも読み漁って、「いつも学年で一番図書室の本を借りていた」。なかでも推理小説を好んで読み、シャーロック・ホームズや、アルセーヌ・ルパンの全集は一通り読破。将来は私立探偵になりたいと公言していた。

 理系を志したのは、高校1年の時。実験レポートの書き方まで教えるほど熱心な化学の先生に教わったのがきっかけだ。炭素、窒素、酸素、水素の4元素の組み合わせで思いもよらぬ物質がつくりだされる面白さに目覚めた。大学時代も就職後も、「有機化学」をベースにした研究開発を一直線に歩んできた。

「対象が化粧品になっても、この化合物の組み合わせなら、こんな機能ができて……と、類推し、思考する毎日です。考え出したら、もう止まりません」

(文中敬称略)

AERA  2015年6月1日号より抜粋


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