「秋の都会」の蚊が危ない デング熱 「代々木公園」だけでは終わらない (2/5) 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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「秋の都会」の蚊が危ない デング熱 「代々木公園」だけでは終わらない

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編集部・井上和典、宮下直之AERA#デング熱
9月4日、都は代々木公園を封鎖した。掲示した注意書きは、日本語と英語で書かれている。5日の正午すぎに訪ねると、辺りに人影はなかった (c)朝日新聞社 

9月4日、都は代々木公園を封鎖した。掲示した注意書きは、日本語と英語で書かれている。5日の正午すぎに訪ねると、辺りに人影はなかった (c)朝日新聞社 

「都会に蔓延するヒトスジシマカは、9月に“やる気”が強くなるので要注意です」

 ヒトスジシマカは、だいたい11月下旬まで活動するといわれている。いまいましいシーズンが、あと3カ月もあると思うだけで憂鬱だが、白井さん曰く、9月の蚊は越冬卵を産むために活発に吸血しようと動きだす。車や部屋の中まで入ってきて、執拗に迫ってくる。そんな“やる気”に満ちた威勢のいい状態が、8月よりも9月や10月上旬に、多く見られるというのだ。

 加えて、デング熱は経済発展が進む東南アジアの都市で感染者が急増中。多くの人が集まる場所で広まる「都市型の感染症」になっている。蚊の季節といえば夏、というイメージを抱く人は少なくないが、晩夏から秋にかけても決して侮れない。

 8月よりももっと危ない「秋の都会」をサバイブするために、蚊の生態についても知っておきたい。

 ヒトスジシマカは、昼に活発に動く。成虫になってからの寿命は14~40日くらい。ちなみに、夜行性の「アカイエカ」はデングウイルスを媒介しない。

 幼虫の発生源から半径50~100メートルが生息範囲とされ、排水に使われる集水升(雨水升)や樹洞(木のくぼみ)にたまった水などで繁殖する。活動範囲は決して広くはないものの、最初の感染確認から10日目での公園閉鎖、加えて樹木が多い場所だけに、ウイルスを保有する蚊の生息範囲は広がってしまった可能性が否めない。

 国立感染症研究所ウイルス第一部第2室の高崎智彦室長も、こう説明する。


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