養育費の義務逃れたい…男性からのDNA鑑定依頼が増加 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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養育費の義務逃れたい…男性からのDNA鑑定依頼が増加

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昨年発覚した、60年前の新生児取り違え事件。取り違えられた男性は育ての親への感謝の思いを口にしつつ、名字は本来のものに戻した(撮影/写真部・山本友来)

昨年発覚した、60年前の新生児取り違え事件。取り違えられた男性は育ての親への感謝の思いを口にしつつ、名字は本来のものに戻した(撮影/写真部・山本友来)

 俳優の大沢樹生(みきお)さんが長男(17)との親子関係を否定し、母親で女優の喜多嶋舞さんが反論──昨年末からの騒動で、DNA鑑定が注目されている。アエラで1月上旬にインターネットを通じて調査したところ、DNA鑑定を行った大沢さんに同情する声が男女ともに4割を占めた一方、DNA鑑定に「抵抗はない」と答えた割合は、男女で少し差が出た。女性の「まったく抵抗はない」「あまり抵抗はない」が合わせて37.2%だったのに対し、男性のそれは42.4%になった。

 離婚問題にかかわる関係者は一様に「ここ2~3年で鑑定を希望する人が増えた」と語る。従来は女性側が、戸籍上の夫と子どもの親子関係の不存在、もしくは認知をもらうために実際の父親との親子関係存在を証明するというケースが多かったが、ここ数年特に増えているのが父親、男性からの要望だという。

 夫婦問題研究家の岡野あつこさんのもとにも2~3年前から「DNA鑑定をしてみたい」という相談が増えており、その大半が男性。背景として岡野さんは女性の浮気の増加を指摘する。

「結婚前に複数の相手を見極めている最中にデキ婚してしまったり、婚活ブームなどで安定を求め結婚に走ったりしたものの満足できず、恋愛に走ってしまうケースも多いと思います」

 一方、離婚問題に詳しい行政書士の露木幸彦さんは、「離婚した後、養育費の支払い義務を免れたいと夫側が親子関係不存在を訴えるケースが多い」と話す。最高裁判所は1月14日、子どもを認知した父親が、その後血縁がないとして認知無効を求めた裁判で、父親の主張を認める判決を出した。離婚や相続問題に詳しい梅原ゆかり弁護士は、こう話す。

「科学で99%以上の確率で血縁がないと証明されたことを司法が否定できなくなってきているのです」

 DNA鑑定の結果などを根拠に裁判所で親子関係不存在が確認されると、戸籍から親子関係が削除されるため、子どもには相続権がなくなるという効果もある。

AERA 2014年1月27日号より抜粋


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