「『家事=お手伝い』と思っている上の世代とは違って、総合職として働く妻を持つ僕らの世代にとって『家のこと』をするのは当たり前」

 休日は夫婦で雑用を片付けて、保育園の送り迎えも交代でする。上司や同僚との付き合い方や働き方はワーキングマザーたちから学んできた。男性の育休取得者を100人以上インタビューしてきた東レ経営研究所の渥美由喜さんによると、特に30代半ばより下の男性たちの意識の変化は著しい。

「かつて育休を取る社員の中心はマイペース型や妻の尻に敷かれ型社員だったが、この世代で増えているのはエース社員。仕事も家庭も効率良くやらないと両立できないからです。優秀な社員に声をかけて育休取得を勧める企業も増えています」

AERA 2013年11月25日号より抜粋