荒木飛呂彦氏が話すジョジョのテーマは「人間賛歌」 〈AERA〉|AERA dot. (アエラドット)

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荒木飛呂彦氏が話すジョジョのテーマは「人間賛歌」

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 25周年を迎え、原画展も開催されている。漫画家の荒木飛呂彦さんが描く「ジョジョの奇妙な冒険」。時空を超え、かつてない世界観が展開される。

 1987年に「週刊少年ジャンプ」で連載が始まり、今年で25周年を迎えた『ジョジョの奇妙な冒険』。

 通算巻数は107巻で、累計部数8千万以上。数字だけ見ればもっと売れている漫画もあるが、「ジョジョ」の魅力は数字だけでは計り知れない。そのひとつは「異形」さだ。

 まず、ストーリー展開。シリーズ最初の作品「ファントムブラッド」は、当時の少年漫画のセオリーを覆して海外を舞台にした。主人公ジョナサン・ジョースターは、父親の敵であり不老不死の力を得たディオと死闘の末、これも少年漫画では異例のことながら落命する。

 作者の荒木飛呂彦さんは担当編集者の方針もあり、デビュー以来一貫して「人と違う漫画を描く」姿勢を貫いてきた。

 漫画自体も「異形」だ。登場キャラクターが決める常人が取りえないほど歪み曲がったポージングはシリーズの代名詞として、「ジョジョ立ち」という名を冠されるほどになっている。

 自在に挿入される「ズキュウウゥン」「ゴゴゴゴゴゴ」といった擬音に加え、登場人物のセリフ回しも独特のリズムとスケール感をもつ。絵、言葉、ストーリー展開すべてが異形。それが「ジョジョ」世界の重要な要素だ。

 だが、それだけでは単に奇を衒(てら)った漫画に過ぎない。「ジョジョ」が25年も唯一無二の存在であり続ける理由は、異形の舞台装置を使いながら一貫して「人間讃歌」をテーマに据えていることにある。

「人間讃歌」とは、「ジョジョ」1巻の作者コメントで荒木さんが掲げた作品のテーマ。「神様や機械ではなく、人間こそが一番。それがジョジョの根底にある考え方なんです」

 実は「何か書けと言われて適当に書いた」言葉だったが、今では「ジョジョ」を表す一番いい言葉だと語る。

AERA 2012年10月22日号


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