6月号
英文学者・文芸評論家 阿部公彦 Abe Masahiko
教室で体感する小説的世界

2014/06/11 17:15

 大学の教室で文学作品を扱うのには困難が伴う。とりわけ小説は難しい。大学という場の性質上、どうしても“解釈”や“議論”を看板にかかげたくなるが、そもそも小説とは「俗」に発するもの。それなのに日常生活の中でほとんど小説など読まない今の若者に対して、小説作品についての精妙な解釈を開陳したり、複雑な議論を熱っぽく展開して何の意味があるのか。

あわせて読みたい

  • 東大の人気講義が覗ける本

    東大の人気講義が覗ける本

    BOOKSTAND

    6/23

    貴方は『細雪』の何処が好き?―弥生美術館から再発見する谷崎潤一郎―

    貴方は『細雪』の何処が好き?―弥生美術館から再発見する谷崎潤一郎―

    tenki.jp

    4/25

  • 東出昌大も「うつくしい」と憧れ 司馬文学に生きる人々

    東出昌大も「うつくしい」と憧れ 司馬文学に生きる人々

    週刊朝日

    3/29

    近代小説のなかで、一人称の語り手

    近代小説のなかで、一人称の語り手"私"はどう描かれてきた?

    BOOKSTAND

    12/4

  • 三島由紀夫が海外で評価され、坊ちゃんが読みやすい理由とは 文豪から垣間見る日本文学の指南書「名著入門 日本近代文学50選」

    三島由紀夫が海外で評価され、坊ちゃんが読みやすい理由とは 文豪から垣間見る日本文学の指南書「名著入門 日本近代文学50選」

    AERA

    3/19

別の視点で考える

特集をすべて見る

この人と一緒に考える

コラムをすべて見る

カテゴリから探す