----旅の記録にドローンを使おうと考えたきっかけはあったのですか?



KAZ:大したきっかけではありません。ただ、出発する前にYouTubeでドローンで撮影した空撮動画を見たことがあって、いいなぁと。僕はもともと写真を撮るのが好きで、旅行には必ずカメラを携えて行っていたのですが、自分が撮影すると絶対に自分自身の姿って残らないですよね。綺麗な風景だけの写真ならインターネット上にいくらでも散らばっているのに、自分や自分の大切な人と一緒に写っている写真ってどこにもない。だから新婚旅行ではできるだけ妻とのセルフィーをたくさん撮影しようとは思っていたんです。



----動画を拝見しますと、単なるセルフィーでは伝わらない現地の臨場感がひしひしと感じられます。出発前に操縦の練習など、かなり準備をされたのでは?



KAZ:実は意外とそんなこともないんです。都内はドローンの操作にも規制がかかっているエリアも多いですし、僕自身もかなりビビっていたので、ほとんど練習できませんでした(笑)。



■二人のハネムーンは、BBCから世界中へ拡散



----400日間の旅では、様々な場所でドローンによる撮影をしていますよね。旅行中、何かトラブルなどはありませんでしたか?



KAZ:2度、ドローンを買い換えねばならないことになったのが一番のトラブルだったでしょうか。一度目は112日目に訪れたノルウェーのトロムソという場所でのこと。オーロラを見るため雪山に登ったのですが、頂上でドローンを飛ばした時に機体が行方不明になってしまったんです。結局探しても見つからず......山頂までの道のりで撮影した動画は残っているのですが、山頂からの風景は僕と妻の頭の中にだけ、残っています(苦笑)。二度目は南アフリカのナミビアで、思い切り壁面にぶつけてクラッシュ。あれもショックでしたね......。



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