「あの人は生まれつき美人だから、ほとんどメイクなんてしないんだろうな」と思わせるような、自然なメイク。透明感がありながら、セクシーさも兼ね備えたメイク。そんな夢のようなメイクの方法を伝授してくれるのは、現在NYを拠点とし、VOGUEの表紙を手がけ、トップモデルたちやセレブからも人気を集めている、メイクアップアーティスト・吉川康雄さん。



 吉川さん初の著作となる、本書『生まれつき美人に見せる』では、眉、ベースメイク、チーク、アイメイク、唇と、それぞれのパーツをどのようにメイクすれば、生まれつきの美人オーラを放つ魅力的な女性になれるのか、わかりやすく指南してくれます。



 たとえば、アイメイク。吉川さんによると、アイメイクのポイントは、「黒目の存在感を引き立たせること」と、「伏し目になったときのまぶたを美しく見せること」の2点にあるとのこと。



 まず、「黒目の存在感を引き立たせる」メイク。



 メイクをするとき、つい目を大きく見せようとすることに意識が向かいがちですが、黒目を引き立たせることこそが、美しく見せるための秘訣なのだそうです。そのため、アイラインをきっちり黒々と塗ったり、目のキワのアイシャドウにべったり色を入れたりするのは厳禁。あくまで黒目を引き立たせるように、「上まぶたの黒目のやや外側」にアイシャドウを他より濃く入れたり、あるいはマスカラを施す際にも、長さを重要視するのではなく、まつげの根本を厚めに黒々と塗ることによって、黒目の印象を強くすることができるのだといいます。



 続いて、「伏し目になったときのまぶたを美しく見せる」メイクで大事にしたいのは、まぶたにツヤを出すこと。一重であれ二重であれ、クリームやリップバームをまぶたに塗ることによってツヤが生まれ、セクシーさが醸し出されるのだそうです。



 吉川さんは次のようにいいます。



「『黒目の大きさ』と『まぶた』には同じ重みがあります。なのに、まだ気づいている人は少ない。まぶたの印象はものすごく強い。一目で相手を釘付けにし、オトすときの最強の武器でもあります」(本書より)



 自信のない部分は、ついつい厚塗りをしてしまったり、過剰にメイクをして誤魔化そうとしてしまいがちですが、本書を参考に、最小限のポイントをしっかりとおさえた「生まれつき美人に見せる」メイクを実践してみませんか。異性からはもちろん、同性からも一目置かれる、自然な美人オーラを放つことができるようになるかもしれません。