最近、ジャニーズ所属タレントがMCを担当する番組がとても増えています。多くの番組で司会を務めるSMAP・中居正広さんは言わずもがな、TBS系の朝の長寿番組「はなまるマーケット」の後に始まった「いっぷく!」のメーンの司会はTOKIOの国分太一さん、日本テレビ系「NEWS ZERO」では櫻井翔さんが曜日キャスターとして活躍しており、NHKの朝の情報番組「あさイチ」には井ノ原快彦さん、日本テレビ系「月曜から夜ふかし」には村上信五さん......と、以前にも増してジャニーズ所属タレントが司会を務める番組を目にするようになりました



 それにしても、なぜ、彼らは歌やドラマだけでなく、司会としても引っ張りだこなのでしょうか? イケメンで空気も読めて、頭の回転が早い彼らが司会として適任なのはわかりますが......



 その謎を紐解くヒントが、ベストセラー小説『野ブタ。をプロデュース』の著者・白岩玄さん最新作『R30の欲望スイッチ』の中にあります。白岩さんは独自の目線でジャニーズタレントをこう分析しています。



「歌番組に出れば、音楽を突き詰めてやってきたプロを目の当たりにするだろうし、ドラマや映画の現場に行けば、やはり無数の役を演じてきた、その場のプロと仕事をしなければならない。そういう人たちと接したときに、彼らは自分たちの持っている歌や芝居のスキルに自信を持てるだろうか? たぶん持てないと思う。もちろんスーパーアイドルとしての自負はあるだろうけど、そこに埋まらない実力の差があることは感じざるを得ないだろう」(『R30の欲望スイッチ』より)



 彼らは、多くの現場で"各分野を突き詰めた一流の人"と触れ合う。そのことで一流とはなんたるかを学ぶ。また、その反面、一流と自分たちとの埋められない距離を痛感する。ジャニーズのタレントは、そんな「現実」を目の当たりにしても、決して背を向けることなく果敢にチャレンジしていく、と白岩さんは言います。

 また、白岩さんはジャニーズタレントを「一流の二流」と評します。そして彼らはそのことを自覚し、謙虚な姿勢でいるからこそ、幅広いカテゴリで活躍ができるとも。





イケメンで空気も読めて、頭の回転が早い......だけでなく、むちゃくちゃ謙虚だったとは。

ジャニーズタレントが司会をする番組、今後はますます増えるかも?