また、「ジェシカおばさんの事件簿」で知られる推理ドラマの女王、アンジェラ・ランズベリーとブロードウエーの巨匠スティーヴン・ソンドハイムの特別出演などの趣向も満載。

ライアン・ジョンソン監督
Getty Images for BFI
ライアン・ジョンソン監督 Getty Images for BFI

「いまさら僕の新作に出演してくれるわけがないだろうと思っていたスティーヴンもアンジェラも優しく寛大に出演をOKしてくれた。アンジェラの自宅にラップトップPCを持って行った時は『何が起こっているのか理解できないけれど、これでいいのかどうか言ってね』ってアンジェラは優しく対応してくれて。二人の出演を光栄に思うし、直接会って話せたことは特別な体験だった。僕にとって彼らの存在がいかに重要かを痛感した」とジョンソン監督は撮影時を振り返った。

 奇しくもアンジェラ・ランズベリーはロンドン映画祭の期間中に亡くなった。クレイグは「子どものころ見た『ベッドかざりとほうき』(1971年)のアンジェラの演技は強く印象に残っている。僕の記憶には、いつも彼女の存在があった。アンジェラは偉大な業績を残した俳優だ」と、その功績を称えた。

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