岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office
岩合光昭 (c)Iwago Photographic Office

 動物写真家岩合光昭さんが見つけた“いい(こ)”を紹介する「今週の猫」。今回は、和歌山県由良町の「明日は晴れるかにゃ」です。

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 雨の日のダイビングショップ。2匹の茶トラのオス猫がじゃれていた。手前で転がるのが6歳のトラ、その様子を見つめるのが7歳のチャー。

撮影/岩合光昭 (c)Mitsuaki
撮影/岩合光昭 (c)Mitsuaki Iwago

 お腹が弱く、留守番をしていることが多いトラとちがい、海から店の裏手の林まで縄張りをもつチャーは、生粋のアウトドア派。雨降りでも出かけたくて、トラを誘いに来たらしい。

 店にいたいトラに、雨天の涼しさが味方する。窓の外を眺めているうちに、2匹は仲よく寝息をたてはじめた。子守唄のような雨音に包まれて。

週刊朝日  2022年8月19・26日合併号

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岩合光昭

岩合光昭

岩合光昭(いわごう・みつあき)/1950年生まれ。動物写真家。1980年雑誌「アサヒグラフ」での連載「海からの手紙」で第5回木村伊兵衛写真賞を受賞。1982~84年アフリカ・タンザニアのセレンゲティ国立公園に滞在。このとき撮影した写真集『おきて』が全世界でベストセラーに。1986年ライオンの親子の写真が、米「ナショナルジオグラフィック」誌の表紙に。94年、スノーモンキーの写真で、日本人として唯一、2度目の表紙を飾る。2012年NHK BSプレミアムで「岩合光昭の世界ネコ歩き」のオンエア開始。著書に『日本のねこみち』『世界のねこみち』『岩合光昭写真集 猫にまた旅』『ふるさとのねこ』『ネコを撮る』『ネコへの恋文』など多数。初監督作品となる映画「ねことじいちゃん」のBlu-rayとDVDが発売中。

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