そのあと、ユーミンの家まで車で帰る首都高速から見た、窓の外を流れる景色が今も心に残っています。デモテープを聴いた正隆さんがこれは売れるって断言してくれたので、そうなのかなと思っていたら、大ヒット。この歌は神様が私にくれたギフトですね。
玉川高島屋へもよく一緒にお買い物に行って、ユーミンの家で食事することもありました。井上陽水さんがいたり、いろんな方と出会うことも楽しかった。
私は一時期、芸能界から距離を置いていて、ユーミンにも連絡を取らなかったんです。でも「Happy Birthday to You~ ヴィーナスの誕生」という曲を私のために書いてくれたようだと聞いて、とても嬉しかったことも思い出します。
25年ぶりに会ったとき、長い時間などなかったように、昨日の続きのように一瞬で打ち解けました。
ことしデビュー50周年ですが、まだまだ60年、70年、いやもっと続けていくんだと信じています。
ユーミンは出会ったときから、そしてこれからも私にとってのスーパースターです。

(構成/本誌・鮎川哲也)
>>【関連記事】デビュー50周年 ユーミン18歳の衝撃「時代の先を少し行き過ぎていた」
※週刊朝日 2022年6月24日号