週刊朝日 2022年6月17日号より
週刊朝日 2022年6月17日号より

 知らないもの同士のさりげない一言、二言が大切だという。たとえば、庭の花をほめられた家の人は喜びを家族にも伝えているだろうと拡大解釈して、自分も幸せな気持ちになることができる。

 知らない人に声をかけることについて、安藤さんは、練習する機会がたくさんあり、失敗してもいいという。相手が迷惑だからと尻込みする必要はなく、相手が忙しそうならやめればいいと話す。失敗を気にせず、実験と思って練習することを勧める。

「知らない人よりも、会社などの部下なら、声をかけるのはもっと簡単」(安藤さん)。相手に迷惑ではとの思い込みが、間違っていることもある。

 一方、知らない人に話しかけるのがどうしても難しい人もいるだろう。そういう人は趣味などのサークルに入り、人とのかかわりを持つといいという。

「あせらないこと。最初は簡単なことからでいいです。そこから広がっていきます」(同)

>>【関連記事】中高年のパワハラ防止に「聞く力」 今日からできるコミュ力の磨き方

(本誌・浅井秀樹)

週刊朝日  2022年6月17日号